URくらしのカレッジ

自分にぴったりな新しい暮らしを探す

住みたいへやの選び方

東京の賃貸で穴場はどこ?家賃相場の比較や住みやすいエリアの選び方

お使いのブラウザによってリンクが機能しない場合があります

全国の家賃相場の平均と比較して、東京の家賃相場の平均はどうしても高め。だからこそ少しでも家賃を抑えて、快適に暮らせる住まいを見つけたいもの。都心・副都心からの距離の割に電車の所要時間が少なめで、家賃も低め。そんな穴場エリアはどうやって探すと良いのでしょうか。スーパーや商店街の充実度、街の雰囲気、自然災害のリスクや治安など、生活のしやすさも考慮しながら、東京の各エリアを探っていきます。

東京都で家賃相場が低い穴場エリアはどこ?

都心・副都心からの電車の所要時間が同じであっても、エリアごとに家賃相場は異なります。少しでも安めのエリアを見つけて、そこで住まいを探すのがおすすめです。

東京都全体で見たときに、島しょ部(伊豆諸島・小笠原諸島)を除いて、家賃の相場が低めになっているのが多摩地域です。面積では東京都の約半分を占めますが、都県境付近は山間部となることもあり、都全体の人口に占める割合は3割程度です。駅周辺を離れれば比較的ゆったりと建物が並び、緑も多く住環境には優れるのですが、大手町、永田町、銀座などの都心とは距離があるため、アクセスに時間を要することが多いかもしれません。

多摩地域でも23区寄りのエリアであれば、新宿など副都心への通勤についてはそれほど負担にならない場所もあります。しかし、JR、私鉄各線とも、特急や快速などが停車する便利な駅付近は家賃が高めになりがち。駅ごとの家賃相場をチェックしていくことで、リーズナブルな物件が見つかるかもしれません。下記は、西多摩、南多摩エリアの、おおよその家賃相場を平均して表にしたものですが、家賃が4万円台、5万円台という物件も少なくないことが分かります。

多摩地域より家賃相場は上がりますが、23区内で見たときに家賃が比較的低めなのが、足立区、板橋区、江戸川区、葛飾区、練馬区です。これらの区の共通点として挙げられるのが、ほかの区と比べて東京の都心、副都心から離れていること。しかし、「新宿」駅、「渋谷」駅、「東京」駅など主要駅からの距離の割には、電車の所要時間がそれほどかからないことが多く、その意味で穴場的なエリアといえるかもしれません。

また、これらの区には、下町情緒を感じさせる買い物に便利な商店街があったり、大きな公園で子供をのびのび遊ばせられたりと、生活がしやすい魅力的な街がたくさん含まれています。おおよその家賃相場を平均して表にまとめましたが、家賃が6万円台という物件も珍しくないようです。物価の安さで知られる地域も含まれており、家賃と生活費を抑えたい方にはおすすめです。

先にお伝えした多摩地域や、足立区、板橋区、江戸川区、葛飾区、練馬区に対して、23区の中心部は家賃がどうしても高めになる傾向があります。通勤や通学の利便性が高いのはもちろん、余暇を楽しむための文化施設や商業施設が集まっていることで、東京という都市で暮らすメリットを享受しやすいのがその理由でしょう。渋谷区、新宿区、中央区、千代田区、文京区、港区、目黒区など、都心・副都心にあたるエリアの家賃相場が高いのは当然かもしれません。

東京で人気の穴場エリアの特徴

都心・副都心への距離の割に電車の所要時間がかからず、しかも家賃も低め。そんな穴場的なエリアとして人気を集めている四つの街をここでは紹介します。

●光が丘

東京都練馬区にある光が丘。都営大江戸線を利用して「新宿」駅までは直通で約26分、始発駅となるため座って通勤も可能です。「練馬」駅で西武池袋線へ乗り換えれば池袋へ出るのにも便利です。交通の利便性が良い割に家賃相場が低めで、ワンルーム・1K・1DKで5~10万円台、2LDKで11~12万円台で、ファミリー向けの物件も豊富にあるようです。

「光が丘」駅はショッピングモールとつながり、スーパーマーケットや専門店が入っているので買い物も便利です。また、道路や歩道が整備され、広々とした美しい街並みが魅力となっています。広大な「光が丘公園」には、野球場、陸上競技場、テニスコートなどがあり、木々が四季折々で異なる姿を見せます。子育て家族が暮らしやすい環境の良さが特長です。

●江戸川

江戸川区は子育て支援制度が充実し、家賃相場も低めなことから子育て世代の注目を集めています。中でも京成本線の「江戸川」駅は、ワンルーム・1K・1DKで5~8万円台、2LDKで10~11万円台と家賃が低め。日暮里からJR山手線(内回り)を経由して「新宿」駅まで約55分、JR山手線(外回り)を経由して「東京」駅まで約49分ですが、京成本線の混雑率が低めなので移動の負担は少なめかもしれません。

「江戸川」駅そばにスーパーマーケットやドラッグストアがあるほか、自転車を利用すれば「小岩」駅近くの商店街へも気軽に行けます。近くの江戸川の広々とした河川敷には野球場などのスポーツ施設があり、休日は大勢の人でにぎわいます。比較的緑地も多く、自然を感じられる住みやすい街といえます。

●亀有

東京都葛飾区にある亀有は、漫画の舞台として全国的に知られています。JR常磐線・山手線を経由して「新宿」駅まで約40分、JR常磐線と東京メトロ千代田線・銀座線を経由して「渋谷」駅まで約45分。大手町など都心へのアクセスも良いのが特長です。家賃は、ワンルーム・1K・1DKで6~8万円台、2LDKで9~11万円台と都内では低めになっています。

ちょっとレトロで庶民的な雰囲気の商店街と、再開発された大型商業施設があり、利便性と下町情緒の両方を備えているのが魅力かもしれません。深夜営業のスーパーマーケットと、個人経営の青果店などを使い分けることで賢く買い物ができます。高架下や商店街に飲食店がたくさんあり食事には困りません。大型商業施設内には映画館もあります。

●国分寺

多摩地域にある東京都国分寺市。「国分寺」駅からJR中央線で「新宿」駅まで約28分、「東京」駅まで約49分と、都心や副都心からの距離の割に移動時間が少なく便利なのが特長です。周辺には大学が多数あることから、家賃2万円、3万円といった激安物件の話も聞きますが、そんな極端な物件でなくても、ワンルーム・1K・1DKで5~8万円台、2LDKで11~12万円台と比較的低めです。

駅ビルがあり、食料品、雑貨、書籍、ファッションなど、国分寺で必要なものがそろうため、新宿などへ出かける必要はあまりないかもしれません。深夜営業のスーパーマーケットやファミリーレストランも多くあるので便利です。駅から少し離れるとまだ畑が残っていて、のんびりした雰囲気を味わえるのも魅力です。

賃貸で住みやすい穴場エリアを選ぶポイント

家賃は1万円でも安いに越したことはないのですが、安さだけで選んで後悔することのないように。住まい選びの際に必ずチェックしたい大切なポイントがあります。

●交通アクセス環境が良いか?

毎日のことになるので、通勤や通学がしやすいことはとても重要です。例えば、JR山手線の主要駅から離れれば、その分家賃は下がる傾向にありますが、都心への通勤や通学の時間が延びます。乗り換えが何度もあると、時間帯によっては予想以上に待ち時間がかかることもあります。10分、15分の積み重ねが意外に負担となることもあるので慎重に検討しましょう。

また、座って乗車できるときがある場合と、いつも混雑率の高い満員電車で立ちっぱなしになる場合では、毎日の疲労度がぜんぜん違います。交通アクセスの良し悪しは、家賃相場と大いに関係しますので悩ましいですが、事故などで遅延になっても代替のルートが確保できるかなど、いろいろな観点で細かく確認することをおすすめします。

●生活利便施設が充実しているか?

家族構成や暮らし方によって、生活に必要な各種施設は異なってきます。共働きで週末に買いだめをするなら大きなスーパーマーケット、一人暮らしには深夜営業のコンビニエンスストアや飲食店、子育て世代なら保育園や学校が近くにあるかなど、快適に暮らせる施設があるかチェックしましょう。公園やスポーツ・レジャー施設、図書館の有無なども、生活の質を左右する重要なポイントです。

銀行や医療機関など、あまり利用頻度が高くないものでも、その都度電車で通うのは意外と面倒なもの。一般的に、交通の利便性の良い駅の周辺は、生活利便施設が充実していることが多いのですが、自分たちにとって“どうしても必要な施設”と“あればうれしい施設”というように、優先順位を明確にしてリストアップしておくと、判断に迷わず住まい選びがスムーズになるでしょう。

●治安が良く安心して暮らせるか?

駅から自宅までの経路の人通りや街灯の明るさなど、防犯面については実際に街を歩いて確かめましょう。家族が心配せずに毎日過ごせることが大切です。犯罪の発生状況は市区町村の単位で発表されていますが、事件は繁華街の人混みで起こることが多いため、駅から離れた住宅地ではあまり参考にならないかもしれません。口コミや漠然としたイメージに振り回されないようにすることをおすすめします。

防犯など日常生活の面だけでなく、万一の災害時の安全も考慮しましょう。地震や火災は、地盤や建物性能によって受ける被害が大きく変わります。地盤の性質や、建物が耐震構造かなど、可能であればチェックしておいた方が良いです。また、自治体が発行しているハザードマップで洪水・高潮による浸水のリスクについても確かめておきましょう。災害はいつ起こるか分かりませんが、確かめておくに越したことはありません。

UR賃貸住宅で東京エリアの部屋を探そう

家賃と初期費用の負担を抑え、頑丈な鉄筋コンクリートの建物が多いので災害にも強く、緑地が豊富で快適に暮らせるUR賃貸住宅。都内にもたくさんの物件があります。

●都内の物件探しにおすすめのUR賃貸住宅とは

独立行政法人都市再生機構が管理するUR賃貸住宅の部屋は全国に約71万戸もあり、一人暮らしにぴったりな1Rから、ファミリー層向けの3LDKや4LDKなど、さまざまな間取りタイプがそろっています。

比較的ゆとりのある間取りが多く、収納が豊富に設けられているので、同様の条件で周辺相場と比較してもリーズナブルといえるかもしれません。都心や副都心へのアクセス、駅からの距離、築年数、間取りなど、ライフスタイルに合わせて、豊富な物件から選択可能です。

幼稚園・保育園・学童クラブなどの保育施設、さらに子育てサロンや集会所などのコミュニティのほか、小児科のある医療機関や病児・病後児保育施設などが設置されている、子育てファミリーに好評の物件もあります。

礼金・保証人・仲介手数料が不要で、契約時に必要なお金は、敷金(月額家賃の2カ月分)と、入居日から月末までの日割り家賃、共益費のみ。そのため初期費用を大幅に抑えることができます。さらに、契約更新時の更新料や保証料の負担もなく、毎月の家賃だけで住み続けることができ、長く住むほど費用面でのメリットが大きくなります。

・初期費用やランニングコストを抑える、家計にやさしい4つの「ナシ」
<1>礼金ナシ
通常必要となる家賃1カ月分が不要なので、引っ越しの初期費用を抑えられます。
<2>仲介手数料ナシ
さらに初期費用が抑えられるので、新たな生活用品をそろえられます。
<3>更新料ナシ
自動更新だから面倒な手続きも不要。長く住み続けることで、さらにお得感がアップします。
<4>保証人ナシ
「保証人を依頼する」という、気苦労がありません。保証会社も必要ないので保証金もかかりません。
●UR賃貸住宅のお得な家賃プラン

一般的に都内の家賃相場は高めになる傾向がありますが、URでは、礼金、保証人、仲介手数料、更新料が不要なだけでなく、家族構成や暮らし方が所定の条件を満たせば、家賃そのものがお得になるプランが設けられています。これらを利用すれば、お得な家賃で一定期間住み続けることができます。

<子育て割>
最長9年間、家賃の最大20%(所得に応じた減額となります。上限2万5000円)をサポートしてくれます。対象は結婚5年以内の新婚世帯、または18歳未満の子供がいる世帯。いずれも所得合計が月25.9万円以下の場合となります。
<そのママ割>
3年間限定で、お得な家賃で借りられます。対象は妊娠中を含め、現に同居する満18歳未満の子供(孫、甥、姪なども可)を扶養している世帯です。
※3年間の定期借家契約
<U35割>
3年間限定で、お得な家賃で借りられます。対象は契約者が35歳以下の世帯。学生、単身、夫婦、子育て世帯も対象です。なお配偶者以外の同居者には一定の条件があります。
※3年間の定期借家契約
<近居割>
募集家賃から5年間、5%減額されます。対象となるのは同じUR内、もしくは半径2km以内の別々のURで、親世帯・子世帯の二世帯が近居する場合で、新たに契約した世帯の家賃が減額されます。また、二世帯同時に契約する場合は、両世帯とも減額されます。
<URライト(定期借家)>
契約期間を入居開始可能日から3年とし、契約の更新はありませんが、その代わり月々の家賃を通常よりも抑えることができます(契約期間が3年を超える場合は、一部を除き通常家賃と同額です)。
●都内のUR賃貸住宅はHPで簡単に検索できる!

先ほど取り上げた都内の四つのエリアにはどんなURの物件があるのか、その概要が分かる情報を以下に抜粋しました。最新情報はHPから簡単に確認できますので、気軽にチェックしてみてください。

<光が丘パークタウン 大通り南(東京都練馬区)>

都営大江戸線「光が丘」駅、東京メトロ有楽町線「地下鉄成増」駅、
東武東上線「成増」駅が利用可能

・物件概要
家賃(共益費)8万3300~18万4900円(4100~5000円)
間取り/床面積1DK~3LDK/34~89平方メートル
https://www.ur-net.go.jp/chintai/kanto/tokyo/20_3690.html
<光が丘パークタウン 大通り中央(東京都練馬区)>

都営大江戸線「光が丘」駅、東京メトロ有楽町線「地下鉄成増」駅、
東武東上線「成増」駅が利用可能

・物件概要
家賃(共益費)11万3900~23万4100円(5400円)
間取り/床面積1~4LDK/49~98平方メートル
https://www.ur-net.go.jp/chintai/kanto/tokyo/20_4550.html
<小島町二丁目(東京都江戸川区)>

東京メトロ東西線「西葛西」駅、東京メトロ東西線「葛西」駅、
都営新宿線「船堀」駅が利用可能

・物件概要
家賃(共益費)6万7900~15万4800円(3000円)
間取り/床面積1~3DK/33~74平方メートル
https://www.ur-net.go.jp/chintai/kanto/tokyo/20_2540.html
<小松川グリーンタウン セーラ小松川(東京都江戸川区)>

都営新宿線「東大島」駅、都営新宿線「船堀」駅、
JR総武線・東武亀戸線「亀戸」駅が利用可能

・物件概要
家賃(共益費)7万2600~21万400円(5000円)
間取り/床面積1K(ワンルーム)~3LDK/32~77平方メートル
https://www.ur-net.go.jp/chintai/kanto/tokyo/20_4420.html
<大谷田一丁目(東京都足立区)>

JR常盤線「亀有」駅、東京メトロ千代田線「北綾瀬」駅が利用可能

・物件概要
家賃(共益費)7万1900~12万3300円(3700円)
間取り/床面積1LDK~3LDK+S/48~98平方メートル
https://www.ur-net.go.jp/chintai/kanto/tokyo/20_2810.html
<すまいる亀有(東京都葛飾区)>

JR常盤線「亀有」駅、京成本線「青砥」駅が利用可能

・物件概要
家賃(共益費)6万8300~16万2300円(6000~6900円)
間取り/床面積1DK~4LDK/31~90平方メートル
https://www.ur-net.go.jp/chintai/kanto/tokyo/20_4481.html
<西国分寺ゆかり壱番街 (東京都国分寺市)>

JR中央線「西国分寺」駅、JR中央線「国分寺」駅、
JR中央線「国立」駅が利用可能

・物件概要
家賃(共益費)10万4000~15万8600円(5140円)
間取り/床面積1~4LDK/50~88平方メートル
https://www.ur-net.go.jp/chintai/kanto/tokyo/20_5400.html
<西国分寺ゆかり参番街(東京都国分寺市)>

JR中央線「西国分寺」駅、JR中央線「国分寺」駅、
JR中央線「国立」駅が利用可能

・物件概要
家賃(共益費)8万8500~18万2300円(4500円)
間取り/床面積1K~3LDK/38~80平方メートル
https://www.ur-net.go.jp/chintai/kanto/tokyo/20_6360.html

※2021年6月15日時点で、空室がある物件情報を掲載しております。また、先着順となりますので詳細は、UR賃貸住宅のHPをご覧ください。

優先順位を明確にした賢い住まい選びを!

東京では通勤・通学の時間がどうしても長くなりがちです。交通アクセスの条件が少しでも良い場所に住むことで、通勤・通学の時間を減らし、趣味や勉強、家族だんらんの時間を充実できます。また、家計の約3割以内が目安ともいわれる家賃の出費を抑えることで、食費、教育費、旅行など、家族のためにお金を有効に使うことが可能になります。

都心・副都心からの距離の割に電車の所要時間が少なめで、しかも家賃も低め。そんな穴場エリアで住まいを見つけて、心身ともに豊かな暮らしができるようにしましょう。そのためには、家族との暮らしについてのイメージを具体的に思い描き、交通アクセス、周辺の環境、生活利便施設、防犯や安全面などの項目について優先順位を明確にすることが大切です。

さまざまな家族の暮らしに対応できる、多彩な間取りの物件がURにはそろっています。引っ越しの際の初期費用が少なくて済む上に、住居費がお得になる家賃プランも各種用意されています。希望するエリアが絞られてきたら、ぜひURも候補に含めて検討を進めて、思い描いたライフスタイルに合った住まいを見つけてください。

(原稿内の家賃相場や地域の施設などの情報は2021年6月現在のものです。変更となる場合がありますのでご注意ください)

監修/大久保 恭子

記事のまとめ

都内で穴場だと思うエリアを見つけたら、UR賃貸住宅でも検索!

  • ・誰にとっても便利で魅力的な都心・副都心の近くは家賃がどうしても高めなので、それほど注目されていないエリアにも目を向けては
  • ・自分の暮らしにとって何が必要か、交通の利便性や生活利便施設など、優先順位を明確にして住まい探しをするのがおすすめ
  • ・UR賃貸住宅は都内に多数の物件があり、初期費用を抑えられ、家賃がお得になるプランも用意されているのでぜひ検討を

お使いのブラウザによってリンクが機能しない場合があります

あなたにおすすめの記事