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光熱費の節約方法。世帯数ごとの平均額と費用を抑えるコツは?

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日々の家計で大きな割合を占めるのは、マンションやアパートなどの家賃ですが、水道代、電気代、ガス代などの光熱費もばかにはできません。特に、電気代やガス代は値上がり傾向にあり、以前と同じように使っていると、支払う金額は高くなるばかりです。そこで、毎日の生活の中で、無理なくできる光熱費の節約術を紹介します。

光熱費の平均額はいくら?

まずは、自分の家庭の光熱費が、平均と比べてどれくらい違うのかを確認してみましょう。
総務省統計局の「家計調査年報(家計収支編)2019年(令和元年)」をもとに、全国の世帯の電気代、ガス代の平均支出額を紹介します。
ただし、これらは地域や季節による変動も大きいので、この平均支出額は、あくまで目安と考えてください。

●電気代の平均額

調査によれば、1カ月当たりの電気料金は、単身世帯で5700円、二人以上の世帯で1万825円となっています。

二人以上の世帯を世帯人数ごとに見てみると、二人世帯は9654円、三人世帯は1万1116円、四人世帯は1万1761円となっています。
家族が増えても電気代が2倍、3倍になる訳ではなく、家族が多いほど一人当たりの電気代は、少なくなってきます。
その理由として、電力会社の中には、基本料金や最低料金を設けた料金プランを提供しているところがあり、これは世帯人数に関係なく世帯(契約口数)ごとにかかることが挙げられます。
さらに、電力の使用量に応じた料金が加算されますが、家庭の中で多く電気を消費するものといえば、冷蔵庫、照明、テレビ、エアコン、洗濯機など。これらは、世帯人数が増えれば電気代が増加する傾向にありますが、それでも二人だから2倍、三人だから3倍とはなりません。

なお、調査世帯すべての平均は、1カ月当たり9100円で、年間では10万9203円となっています。

●ガス代の平均額

同じ調査で、ガス料金を見てみましょう。ガスを利用するのは、主にお風呂(給湯や追いだきも含む)、暖房器具、調理器具です。

1カ月当たりのガス料金は、単身世帯で3012円、二人以上の世帯で4852円となっています。
こちらも二人以上の世帯を人数ごとに見ると、二人世帯で4488円、三人世帯で5061円、四人世帯で5129円となり、家族が増えても2倍、3倍にはなりません。
これも電気料金と同様、世帯(契約口数)ごとに基本料金がかかり、それに従量料金が加算される仕組みだからです。総世帯では1カ月当たり4235円、年間では5万815円となります。

注意したいのは、都市ガスかプロパンガスかによって、ガス料金に違いが出る可能性があること。
都市ガスは、2017年まで規制料金だった影響もあり、会社ごとの料金設定のばらつきはさほど大きくありません。
一方で、プロパンガスは以前から自由料金制で、会社ごとに料金を設定しているため、地域によってばらつきが大きい傾向が見られます。
このため、同じ地域で都市ガスとプロパンガスが供給されていた場合、都市ガスよりプロパンガスの方が、ガス料金が割高になることもあるようです。
賃貸物件を探す場合、プロパンガスを使う物件しかなければ仕方ありませんが、都市ガスも選べる地域は、希望の物件が、どちらのガスを使っているかチェックしておきましょう。

参考:「家計調査年報(家計収支編)2019年(令和元年)」(総務省統計局)
http://www.stat.go.jp/data/kakei/2019np/index.html

光熱費を節約するコツ

電気やガスを使う生活に付きものの光熱費ですが、できれば安く済むに越したことはありません。生活の中のちょっとした工夫で、節約する方法を紹介します。

●契約会社を変更する

2016年4月に電力自由化、2017年4月に都市ガスの自由化を受けて、現在では地域にかかわらず、契約する電力会社・ガス会社を自由に選べるようになりました(以前は電力会社も都市ガス会社も、地域ごとに独占的に事業を行っており、消費者が会社を自由に選べない状態でした)。
現在は、消費者に選んでもらえるよう、各社とも時間帯や曜日・季節によってお得になる料金が選べたり、電気とガスの契約を1社にまとめるとお得になったりと、さまざまな料金プランを提供しています。
このため、自分の生活に合ったプランを選ぶことで、これまでより光熱費を下げられる可能性があります。ネット上で会社やプランの比較ができるサイトなどもあるので、一度試してみてはいかがでしょうか。

また、会社を変えなくても、契約プランの見直しで、電気料金を下げられる場合もあります。
例えば基本料金が、契約アンペア数により変化する料金プランを利用している場合、基本料金は、契約アンペア数が高いほど高くなります。
アンペア数とは電気が流れる量のことで、30A、50Aなどと表記され、これが高いほど同時に使用できる家電製品も増やせ、逆に不足していると、大きな電力を消費する家電製品(電子レンジやドライヤーなど)を使ったときに、ブレーカーが落ちることになります。
アンペア数は、最初に契約したときのままということが多いため、今の家族で使う量よりも高いアンペア数で契約していないかどうか確認してみましょう。
一般的な家庭であれば、40~50A程度あれば十分なことが多いようです。世帯人数が少ないなど、同時に使用する電力が小さければ、さらに少ない契約アンペア数でも問題ないこともあるでしょう。

●家電製品の使い方を見直す

基本的なことですが、照明器具をLEDに替え、使っていない部屋の照明や冷暖房器具、特に見るつもりもないテレビなどを消すことで、一定の節電効果が得られます。
さらに、テレビをだらだら見ないようオフタイマーを設定する、ホットカーペットの消し忘れ防止にタイマー付きコンセントを利用するなど、あらかじめ利用時間を決めておくのも効果的です。

テレビには、省エネモードの設定がある製品も多く、この設定に変えるだけで自然に節約ができます。加えて画面を明るくしすぎない、音量を大きくしすぎないなども節電効果があるといわれています。
冷蔵庫は、直射日光やエアコンの暖気などで、周囲の温度が高くなる場所を避け、取扱説明書を参考に、壁から適切な距離を取ること。庫内は、冷却効率を落とさないよう詰め込みすぎをやめ、扉を開閉する回数も短時間・最低限にするのがおすすめ。
また、エアコンは設定温度を抑えることで、電力消費を節約できるといわれていますが、フィルターの掃除をしておくのも、無駄な電力消費を抑えるポイントです。
トイレの保温便座の電力消費はさほど大きくありませんが、必要と感じる寒い季節以外は、スイッチを切っておきましょう。こうした小さなことでも、積み重ねれば電気料金を着実に下げることができます。

●料理の仕方を変える

ガスで調理する際には、圧力鍋を利用すると、通常より短時間で調理ができ、ガス料金の節約にもなります。
ちなみに、ガスを使うときにやってしまいがちなのが、強火が必要だからと、コンロの炎が鍋底からはみ出すほど火力を強くすること。これは鍋だけでなく、周囲の空気まで暖めてしまうだけで、ガスの無駄遣いになります。強火の場合も、鍋底から炎がはみ出さない程度にし、中火なら炎の先端が鍋に当たるくらい、弱火なら鍋底に直接当たらないくらいに調整しましょう。
また、長時間の煮込み料理などは厚手の鍋を使うなど、料理によって鍋を使い分けることも大切。そして、鍋から熱が逃げないよう、ふたをするとガス料金の削減につながります。

●家電製品を買い替える

思い切って、家電製品を買い替えるという方法もあります。というのも、最近の家電製品は、消費エネルギーを抑えるよう設計されている傾向があるからです。
一時的な出費にはなっても、長い目で見れば、電気代節約につながるというケースが多いもの。
特に、エアコンや冷蔵庫など、家庭の中での消費電力が大きく、長時間使うものについては、その節約効果がより実感できることでしょう。

●家計簿を付ける

こうした小さな節約は、目に見える形にするとモチベーションが保ちやすくなります。
例えば、家計簿を付けるなどして、毎月かかっている光熱費を把握し、徐々に減っていくのを確認できると、来月はもっと節約しようと思えるものです。
最近では、パソコンやスマホで管理できる家計簿アプリなどもあるので、使いやすいものを選んで記録してみてはいかがでしょうか。

また、電気料金やガス料金の支払いを、口座振替やクレジットカード払いに変更すると割引になったり、会社ごとのポイントが付いたりすることもあります。家計簿を付けることで、計画的な支払いや、ポイントの活用を考えるきっかけにもなります。

家庭に合った方法で、無理なく節約を!

さまざまな工夫で少しでも安くしたい光熱費ですが、無理な節約は長続きしません。継続するポイントは、その家庭に合った方法を探すことです。

例えば、子どもが小さいうちは親と同じ部屋で生活する時間が長いものの、成長するに従ってそれぞれの部屋で電気やエアコンを使うようになったり、生活時間がずれたりして電気料金が上がりがちです。

こうした事情を踏まえたうえで、エアコンをよく使う家庭ならエアコンにかかる電気料金を下げることを心がければ、照明をこまめに消すよりも家庭全体としては大きな節電効果が得られるでしょう。
また、お子さんがいる家庭はリビングで勉強するようにすれば、自室で使う照明やエアコンの電気代を多少なりとも節約できます。オール電化の家庭なら、割安な深夜料金単価が適用されるプランを契約し、お風呂やシャワー、洗濯などを夜のうちにすませるという方法もあります。

まずは生活のなかで家族全員がストレスなく続けられる方法をみつけられれば、光熱費は意外と簡単に減らすことができますよ。

ただ、家計の見直しという観点では、こうした光熱費の節約だけでなく、家計の支出に占める割合が大きい住居費や自動車関連費を見直すことも大切です。

例えば、転職・転勤よる転居のほか、テレワークでも働きやすい間取りを探している人、子どもの成長を見越してゆとりある環境を考えている人など、これから引っ越しの予定がある場合は、UR賃貸住宅を選ぶと、住居費や自動車関連費を抑えやすくなるかもしれません。

UR賃貸住宅で支出を抑えられる訳

●引っ越し初期費用や更新料が抑えられる!

UR賃貸住宅は全国に約72万戸あり、一人暮らしからファミリー向けまで多彩な間取りの物件が見つかります。また、郊外の緑豊かな敷地に建てられた物件も多く、子育てに適した環境を探しやすいことも特長の一つです。

しかも、引っ越し時の初期費用が抑えられるほか、所定の条件に該当すれば家賃がお得になるプランがあったり、カーシェアリングサービスが利用できる団地があったりと、家計の見直しに役立つポイントも数多くあります。

まず、引っ越し時は以下の4つの「ナシ」で初期費用が抑えられます。

<1>礼金ナシ
入居時に必要な費用は、敷金(月額家賃の2カ月分)と日割りの家賃・共益費だけ。礼金は不要です。
<2>仲介手数料ナシ
通常は紹介してくれた不動産会社に払う仲介手数料も不要。契約時の初期費用を抑えられます。
<3>更新料ナシ
契約は自動更新で、面倒な手続きも更新料も不要。長く住み続けるとさらにお得感がアップします。
<4>保証人ナシ
保証人も保証会社も不要なので、保証会社に払う保証金もかかりません。「保証人になる人を探す」といった気苦労がないのもメリット。
●家賃がお得になるプランがある!

さらにURには、以下のように所定の条件を満たせば、家賃そのものがお得になるプランも設けられています。

子育て割
最長9年間、家賃の最大20%(所得に応じた減額となります。上限2万5000円)をサポートしてくれます。対象は結婚5年以内の新婚世帯、または18歳未満の子どもがいる世帯。いずれも世帯の所得合計が月25.9万円以下の場合となります。
そのママ割
3年間限定で、お得な家賃で借りられます。対象は妊娠中を含め、現に同居する満18歳未満の子ども(孫、甥、姪なども可)を扶養している世帯です。
※3年間の定期借家契約
U35割
3年間限定で、お得な家賃で借りられます。対象は契約者が35歳以下の世帯。学生、単身、夫婦、子育て世帯も対象です。なお配偶者以外の同居者には、一定の条件があります。
※3年間の定期借家契約
近居割
募集家賃から5年間、5%減額されます。対象となるのは同じUR内、もしくは半径2km以内の別々のURで、親世帯・子世帯の二世帯が近居する場合で、新たに契約した世帯の家賃が減額されます(近居割WIDEでは、所定のエリア内でURとUR以外の住宅の組み合わせも可能)。また二世帯同時に契約する場合は、両世帯とも減額されます。
●カーシェアリングで自動車関連費用を抑えられる

URの中には、UR向けのカーシェアリングサービスを利用できる物件もあり、「車が必要なときもあるけれど、そんなに頻繁には乗っていない」といった人なら、自動車関連費用を抑えることも可能です。

このカーシェアリングサービスで必要なのは、月額基本料と乗ったときの利用料金(利用時間や走行距離をもとに課金)だけ。ガソリン代、保険料、毎月の駐車場代などは不要なので、四人家族なら毎月3万円を超えるような自動車関連費用(※1)を減らす効果は高いといえるでしょう。
※1 「家計調査年報(家計収支編)2019年(令和元年)」二人以上の世帯の世帯当たり1カ月間の収入と支出より、世帯人員四人以上の世帯での自動車など関係費3万3550円

・住んでいる団地の駐車場から24時間365日利用可能
URのカーシェアリングサービスは、タイムズカーシェアなどと提携して提供され、サービス提供団地は全国に174(2021年1月現在)団地。これらの団地の駐車場内にある、カーシェアリング用の駐車スペースに置かれた自動車が利用できます。住んでいる団地内から出発し、戻ってきてからそのまま、敷地内の駐車場に車を返却できるのは便利です。
インターネットまたは一部のタイムズ店舗で会員登録後、パソコンやスマートフォンから利用予約をすれば、24時間365日いつでも利用できます。

監修/矢野 きくの

記事のまとめ

光熱費節約のコツはさまざまなので、家庭に合った方法で無理なく節約を

  • ・契約する電力会社・ガス会社を自由に選べる時代に。自分の生活に合ったプラン選択で節約になる可能性も
  • ・基本料金が契約アンペア数によって変化する料金プランの場合は、現在の使用量に合った契約アンペア数に下げることで、電気代を節約することも可能
  • ・家計簿を付けて、節約効果を数字にして“見える化“すれば、節約を続けるモチベーションに
  • ・光熱費以外に、住居費や自動車関連費も含めた見直しも重要。UR賃貸住宅なら引っ越しの初期費用や家賃、車にかかるコストも抑えやすい

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