URくらしのカレッジ

自分にぴったりな新しい暮らしを探す

ゆたかなくらしって? ひと×コミュニティ

アンバサダーの「団地愛」を集結して、夏祭り大復活!

お使いのブラウザによってリンクが機能しない場合があります

奈良県奈良市にある中登美第3団地では、一時期行われていなかった夏祭りが、昨年復活! 開催に向けて、中心となって活動していたのは「中登美アンバサダー(※)」のみなさんです。今回は、メンバーであるご兄妹の加来慎太郎さん(写真中央)、加来真紀さん(写真右)、徳永祐巳子さん(写真左)に集まっていただき、アンバサダー結成の経緯や、活動内容について語ってもらいました。
※中登美第3団地が好きで、自ら「コミュニティ活性化イベント」を実施する人たちのこと

アンバサダー発足のきっかけは、思い出の夏祭り

この日、みなさんが集まった場所は、カフェと雑貨のお店「Intime(アンティーム)」。加来兄妹が経営し、中登美第3団地のすぐ近くにあります。

加来(慎)
僕は中学から高校卒業まで中登美第3団地に住んでいました。進学のため一度団地を出て就職をしたのですが、フリーのグラフィックデザイナーになったことを機に、ここへ戻ってきたんです。当時団地に以前のような活気がなくなっていて、寂しかったですね。
加来(真)
兄と同じく、子ども時代を団地で過ごし、今も家族とここに住んでいます。そして、今の場所に移店した「Intime」を母親から受け継ぎました。
徳永
私は真紀さんのママ友で、二人のお手伝いをしています。

みなさんは何がきっかけで「中登美アンバサダー」として活動されることになったのですか?

加来(慎)
昔から行われていた団地の夏祭りが3年前に開催されなくなり、「自分たちでやれないか」と考えたのが始まりでした。幼少期の夏祭りの甘酸っぱい思い出って、誰にでもありますよね。今の子どもたちにはそういう機会があるのかなと。次の世代にもそれを体験させてあげたかった、というのがきっかけです。

夏祭り当日は大盛況!「開催してくれてありがとう」の声に感激

実際は、夏祭り復活に向けて、どのように動いたのでしょうか?

加来(慎)
まずは、資金と出店者集めです。出店者は、「Intime」のつながりや人づてにすぐ集まったんです。資金は、手作りのチラシを近隣に配って寄付をお願いしました。いろいろな反応がありましたが、団地周辺にあるお店の人たちや、全く知らない方から「お兄ちゃん頑張ってなぁ」と声をかけてもらえました。これまで話したことがなかった人たちと関係ができましたし、徐々に資金が集まってきたのはうれしかったですね。大変だなぁと思うこともありましたが、協力してくれるみんなと一緒に一つのものをつくり上げるっていうのは楽しかったです。
あと、団地には僕がデザインした金鵄(きんし。登美ケ丘の地名の由来とされている「日本書記」に登場する金色のトビ)のモニュメントがあるのですが、同じモチーフのTシャツやグッズを作って、売り上げを資金の一部にしています。

夏祭り当日はどうでしたか?

徳永
予想以上の人出でした。 私は、お菓子のつかみ取りのお店を出しました。店員をやってくれた子どもたちが、お客さんにたくさんサービスするので赤字になってしまいました(笑)。
加来(慎)
「夏祭りを開催してくれてありがとう」と話しかけてくれる人もいて、それを聞けただけでも、やって良かったです。婦人会の方々が自主的に、「盆踊りをやりましょう」と言って練習を始めてくれたのもうれしかったですね。
それと、ほとんど引きこもり状態だった青年が参加して、「友達に誘われて、自分の意志で来ることができました。楽しいです」と言ってくれたんです。それを聞いて僕もグッときて、泣いてしまいました(笑)。

「場」をつくれば、みんなの気持ちが動き出す

夏祭り以外に中登美アンバサダーとしての活動はありますか?

加来(慎)
もともと自治会で行っていたもちつき大会や、フリーマーケットも僕たちが引き継いで開催しています。どちらも普段見かけない人が顔を出してくれました。機会さえつくれば、人が表に集まってくることは驚きでした。
徳永
フリーマーケットでは、「売りたい物が家にたくさんあるのに、会場まで運べない」という年配の方から相談がありました。こんな風に、「場」があると、いろんな声を聞けるという発見がありました。次はどうしたら良いかと考えるきっかけになりましたね。イベントが終わっても、集まることのできるこの場所「Intime」があるのも、中登美アンバサダーの強みだと思います。
加来(慎)
去年の1月に、子どものころに中登美団地に住んでいたという静岡在住の男性から、「中登美アンバサダーが団地を盛り上げているのを知って感動した」という内容の手紙をいただきました。その後、夏祭りの打ち合わせのときに、わざわざ静岡から来てくれたのです。当日も、写真撮影など手伝ってもらいました。その方のことを「遠隔地アンバサダー」と呼んでいるのですが、団地外からも人が来てくれることで、今までにないつながりができていることを実感しています。

中登美アンバサダーメンバーの活動のおかげで、今まで以上に活気あふれる場所となっている中登美第3団地。生まれ育った場所を大事に思う気持ちが、次の世代への架け橋になっているのですね。

記事のまとめ

子どもたちに夏祭りを体験させたい! 開催に向け「中登美アンバサダー」が大奮闘

  • ・夏祭りは大盛況。「開催してくれてありがとう」と、声をかけるお客さんも
  • ・夏祭りのほかにも、もちつき大会や、フリーマーケットなどのイベントも開催。楽しめる「場」があることで、さまざまな人が集まる
  • ・団地には「金鵄」のモニュメントがある。同じモチーフのTシャツやグッズを制作し売り上げは、イベント開催の資金に
記事で紹介したURの物件はこちら

お使いのブラウザによってリンクが機能しない場合があります

あなたにおすすめの記事