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お掃除だけじゃない!掃除の達人が提案する「効果的なカビ対策&掃除方法」

ムシムシする高温多湿な日本は、夏はもちろん、カビが発生しやすい環境と言えます。特にお風呂やキッチンなどの水回りは要注意! カビの増殖を抑えることは健康の観点からも大切です。とはいえ、どう退治したら良いものか、悩ましい問題ですね。そこでAll About「家事・掃除・子育て」ガイドとして活躍する藤原千秋さんに、カビが発生しにくい暮らし方や効果的なカビ掃除の方法を教えていただきました。

まず大切なのは換気。家中の空気を循環させよう

「温度・湿度・栄養。この三つがそろわないとカビは繁殖しません」と藤原さん。気温が25~30度、湿度が65%を超えるとカビの繁殖が活発になるそうです。また、私たちの体から出る皮脂やフケ、ホコリ、洗剤までカビは何でも栄養にしてしまうから厄介。しかも少しの刺激で胞子が飛散し、条件の良い場所で新たなカビが発生するので気が抜けません。

カビ対策で大事なのは、一にも二にも換気。ただし、単に換気扇を回すだけでは空気の循環が起こらないため、換気の効果は得られないとのこと。
「換気扇は部屋の空気を排出する装置なので、換気扇を回すときは、必ず窓も開けて新鮮な空気の入口も確保し、家の中に風が流れる状態をつくることが大事です。そもそも開かずの窓やカーテンは、カビの温床をつくる原因になります。まずは部屋を片付けて、“空気の通り道”をつくりましょう。」
気密性が向上した近年の住宅には、24時間換気システムが設置されていますが、藤原さんいわく、「止めている人が案外多い」とのこと。停止すると空気環境が悪化し、湿気も追い出されず、カビの発生の原因になりますから、常に回しておきましょう。「油断は禁物。カビ対策は継続することが大事です」と藤原さん。

必見!カビ退治に効果的なお掃除方法3つのポイント

カビが発生してしまったときは、どうすれば良いのでしょうか。藤原さんに効果的なお掃除の方法を教えてもらいました。

ポイント1:水回りの頑固なカビは塩素系のカビ取り剤で!
「シンクや浴室のコーキング部分(気密性や防水性のために、隙間や継ぎ目を目地材などで塞いだ部分)の頑固なカビは、塩素系のカビ取り剤をスプレーで吹き付け、その上にキッチンペーパーをこよりにして置きます。再度、カビ取り剤をスプレーして染み込ませ、ラップで覆いましょう。しばらく放置してから念入りに水ですすいで完了です。」
塩素系のカビ取り剤を使用する際はゴム手袋、ゴーグル、マスクを着用し、換気扇を回した状態にすることをお忘れなく。
ポイント2:消毒用エタノールなら部屋でも使える
「塩素系カビ取り剤はNGですが、消毒用エタノールならばお部屋でも使えます。押入れ、畳などにカビを見つけたら消毒用エタノールのスプレーを噴霧して、ペーパータオルや布でそっと拭き取りましょう。」
意外ですが、カビ汚れを水拭きしたり、中性洗剤でこするのはやめたほうが良いそう。「水も洗剤もカビの栄養分になるので、かえって繁殖させてしまいかねません」と藤原さん。なるほど、目からうろこのアドバイスでした。
ポイント3:エアコンのフィルターは洗った後しっかり乾かす
エアコンもカビの温床になりやすい場所。フィルター掃除の目安は2週間に1回程度です。
「フィルターを外し、古い歯ブラシで汚れをこすりながら水洗い、または食器用中性洗剤で洗います。大事なのは、その後しっかり乾かすこと。少しでも湿っていたらまたカビが生えてしまいます。」
吹き出し口のお手入れもお忘れなく。消毒用エタノールをティッシュに染み込ませて拭くことでカビを殺菌しながら掃除することができます。

風通しの良さや日当たりも、カビには効果的!

藤原さんからは、こんなアドバイスもありました。「カビは暗くて湿っぽい部屋が大好き。逆に風通しや日当たりの良い住環境は、カビが発生しにくいので、居住環境の吟味は大切ですよ。ただし、南向きで日当たりが良くても、窓を閉めっぱなしで蒸し暑いような環境だと、かえってカビが繁殖しやすいので気を付けてくださいね」と藤原さん。住まい選びの段階で気に留めておきたいものですね。

例えば、敷地がゆったりしているUR賃貸住宅なら、間取りにもゆとりがあるので、窓を開けると気持ち良く風が通り、爽やかな空気に包まれそう。南北の両面に窓がある住宅も多いので、夏場は同時に両方の窓を開けると、北側から涼しい風通しが得られ、室温も下がります。こんな環境なら快適な夏が過ごせそうですね。

記事のまとめ

カビ対策で大事なことは「換気」! 風通しや日当たりの良さも重要!

  • ・換気扇を回すときは、必ず窓も開けて家の中に風が流れる状態をつくることが重要
  • ・カビに効果的な掃除のポイントは、①水回りのカビは塩素系のカビ取り剤で ②消毒用エタノールなら部屋でも使える ③エアコンのフィルターは洗った後しっかり乾かす
  • ・UR賃貸住宅は南北の両面に窓がある部屋が多いので、風通しも日当たりも◎でカビが発生しにくい

今回の先生:「家事・掃除・子育て」ガイド/藤原 千秋さん

大手住宅メーカー営業職を経て主に住まい・暮らしまわりの記事を専門に執筆し18年目。現在はライティングの傍ら関連の企画広告商品開発アドバイザリーなど多様な業務に携わっている。プライベートでは3児の母。『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)など著書、テレビ出演多数。

藤原 千秋さん 写真
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