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地域のピンチを救え!解決のカギは団地カフェと団地食堂?

福岡県福岡市早良区の星の原団地では、住民同士のコミュニケーションの場である団地カフェ「星の原カフェ」と、団地食堂「星の原やすらぎ食堂」が定期的に開かれています。どのような場所なのか、実際に訪ねてみました。

住民同士の交流のために開かれたカフェ

星の原団地は、昭和40年から50年代に建設された大規模団地。60歳以上の居住者も多くなり、ご近所付き合いも少なくなりつつある中、敷地内で活発に遊ぶ子どもたちと、シニア世代が、お互いを理解して、一緒に過ごせるコミュニケーションの場はないか、という声があがりはじめました。
そこで、団地の課題解決に向けてさまざまな大学との連携を進めているURと、福岡大学の商店街活性化などを研究しているチームが、よりよい環境を目指して団地住民と意見交換をすることに。そこから、「住民同士が知り合いになることで、気持ちのよい関係をつくれるのでは」という考えのもと、ふれあいの場所となる「星の原カフェ」が始まったのでした。

「星の原カフェ」は、毎月第3土曜日の11時~15時、町内会、民生委員、ボランティアスタッフなどの有志によって運営されています。
会場ではコーヒーと手作りクッキーのセットが用意され、ゆったりとくつろげます。また、ボランティアの方による演奏会や落語会などのイベントも行われ、団地の子どもたちやその親、高齢者まで毎回たくさんの人が訪れるようになりました。
そして活動が軌道に乗ったころ、カフェでの様子や会話の中からついつい好き嫌いをしてしまう子どもや、菓子パンで食事を済ませている高齢者がいることに気付いたのです。解決方法はないかと運営チームで話し合い、生まれたのが団地食堂「星の原やすらぎ食堂」です。

心がこもった手作りメニューで心も体も元気に

「星の原やすらぎ食堂」は偶数月の、「星の原カフェ」の後、17時~19時に開かれています。メニューや調理方法は、運営チームが話し合って決めており、これまでに、カレー、豚丼、冷麺などが提供されてきました。
食材はフードバンク(品質に問題ないが、包装の不備などで処分されてしまう食料品を、必要としている施設に無償で提供する団体)、道の駅、企業、新聞社、URと協定を結んでいる中村学園大学など、各所から提供を受けています。そのような支援によって、リーズナブルでおいしく食べられるメニューが作られているのです。

取材当日は、会場である集会所はリニューアル工事が行われ、厨房が使えない状況でした。しかし、「こういった時でも休まずにできることをしよう」とのメンバーの思いがあり、火を使わずに作ることのできる、おにぎりとインスタントの味噌汁が提供されました。
うれしいことに、「星の原カフェ」と「星の原やすらぎ食堂」には、団地住民だけでなく、周辺地域の人もやって来るようになりました。ボランティアメンバーである本岡美津子さんに、どのように感じているのか聞いてみました。
「取り組みがだんだんみなさんに浸透してきたと感じます。子ども連れのお母さんが最初は遠慮がちに入って来ていたのが、いろいろ話をするうちに打ち解けて、毎回来てくれるようになりました。『来月また来るよ。これが楽しみやけん』と話してもらえてうれしいですね。」
今回初めて来たという親子は「地域のみなさんと一緒に食事できるなんて、楽しい機会だなと思い、参加してみました」と話します。

「星の原やすらぎ食堂」では今後、一人暮らしの男性も交流しやすい環境をつくるといったことも考えているそうです。

やさしい光で団地を包むオリジナルツリーと手作りランタン

この日はクリスマスを前に、「星の原カフェ」と「星の原やすらぎ食堂」が開かれている傍ら、オリジナルツリーとランタンを飾ろうと、団地商店街に中村学園大学、九州産業大学の大学生や子どもたちが集まっていました。
大学生は白い風船をふくらませ、それをつなぎ合わせてツリー作り。一方、子どもたちはマジックで絵を描いた空のペットボトルに、砂を詰め、ろうそくを入れ、ランタンを完成させます。
団地商店街のかたすみにツリーとランタンをセットすると、ランタンには明かりが灯され、子どもたちは笑顔でその様子を眺めていました。

このように、普段接点のない住民同士がカフェや食堂、季節のイベントなどで顔を合わせたり、団地を中心に地域を巻き込んでコミュニティが形成されていくことに、新たな団地のあり方を感じました。

記事のまとめ

団地内のカフェ&食堂が、多世代の親睦を深めるコミュニケーションの場に!

  • ・住民同士が仲良くなれるふれあいの場、団地カフェ「星の原カフェ」
  • ・団地食堂「星の原やすらぎ食堂」では、心のこもったおいしいメニューをみんなで一緒に食べられることから、住民の楽しみにもなっている
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