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学生が手作り歌劇を団地で上演!そこで生まれるふれあいと成長とは…。

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福岡県福岡市にある金山団地で、地元の中村学園大学短期大学部幼児保育学科・永渕ゼミの学生によるオペレッタ(歌劇)「アラジン」が上演されました。出演はもちろん、台本制作から衣装づくり、広報活動まですべてが学生たちによるもの。頑張ったかいあって、予想をはるかに超える観客が訪れました。

URと連携協定を結ぶ大学の新しい試み

URは金山団地から程近くにある中村学園大学と連携協定を締結。教育・栄養面を中心に、地域コミュニティの活性化に取り組んでいます。これまで、管理栄養士を目指す中村学園大学の学生による栄養教室などを開催してきました。
そして、子どもたちや高齢者に喜んでもらえるようにと、2016年から新たに短期大学部幼児保育学科・永渕ゼミの学生によってオペレッタが上演されるようになったのです。

オペレッタが社会人になったときに役立つ人生経験に

今回の上演演目は「アラジン」。あの有名な「アラジンと魔法のランプ」を元に考えられた、オリジナルの脚本です。台本制作を担当した学生は「主役の2人(アラジンとジャスミン)の出番がどうしても多くなってしまうので、出演者全員に活躍の場があるように考えました。ゼミのみんなにも意見を出してもらったんです」と話します。また、子どもたちが観劇することを考え、多くの歌を入れるように工夫したそうです。
広報活動は、自分たちでチラシを作り、団地を回って手渡しやポスティングをしました。実際、そのチラシを見て想定よりも多くの人が訪れ、急きょ追加の席を設けたほどでした。

いざ、オペレッタ「アラジン」開演! 物語は、原作『アラジン』に登場人物を追加したオリジナル。貧乏だけど仲間思いのアラジンは、ある日、市場で国の王女様と知り合い、一目惚れ。そんななか、王様になろうと悪巧みする魔法使いに弱みを握られ、「魔法のランプを探してこい」と命じられます。魔法のランプを巡って、恋や友情、正義のためにアラジンが大活躍! 約1時間の上演中、軽快な展開と思わぬどんでん返しに、子どもたちはみんなくぎ付けの様子。
上演終了後、出演した学生に話を聞くと「楽しかった! 練習ではどんな感じになるのか想像できませんでしたが、目の前のお客さんが笑ってくれて、純粋に『楽しい』と感じました」と笑顔に。メンバーの欠席のために、急きょ3人組から2人組に変更して演じた学生は、「みんなで頑張ろうという気持ちがあったから、急な変更があっても、成功したと思います。チームワークの大切さを感じました」とやりきった表情でした。

ゼミ担当の永渕美香子先生によると、大学を卒業後、保育者として就職をしても継続できずに仕事を辞めてしまう人もいるとのことです。「人間関係が上手くいかずに悩むことも離職理由のひとつです。今回のようなオペレッタ制作過程での取組みは、練習から上演までを仮想社会として経験し、人とのコミュニケーションや問題解決のための工夫を身につけることができます。これは、実際に学生たちにとって多くのことを学べる機会として、社会人になった時も役立つ経験となり、仕事を継続する力や人間関係を築く力になっていくと思って取り組んでいます。また地域の方々に支えられているという感謝の気持ちを持って地域貢献をしていく大切さを学んで欲しい」と永渕先生は話してくださいました。

懇親会は多世代で親睦を深める場

上演後には、お菓子やジュースが用意され、感想を語り合う懇親会が開かれました。子どもたちはまだ目をキラキラさせながら、「楽しかった!」と話し興奮冷めやらない様子。大人たちも「とてもよかったです。自分たちが学生だったころのことを思い出しました」と懐かしんでいました。町内会長の田中さんは、「また来年もオペレッタの上演をお願いしたいですね。高齢者をお客さんに集めての上演もいいかもしれない」と、早くも次回の公演を期待されていました。そんな温かい感想が学生たちの自信にもつながったようです。

今回、団地でのオペレッタの発表が、住民にとっては楽しい思い出として、そして学生たちにとっては成長の機会として、役目を果たすことができたようです。

記事のまとめ

団地でのオペレッタ上演が、学生の成長と住民の笑顔につながる!

  • ・URは中村学園大学と連携協定を締結。 栄養教室やオペレッタなどのイベントを行い、地域コミュニティの活性化に取り組んでいる
  • ・工夫を凝らした劇は、子どもから高齢者まで団地住民の満足度も高い
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