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「団地大好き少年」シャムキャッツ夏目知幸さんが大人になって思う、団地のこと、ちっちゃな幸せのこと

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団地生まれで、団地育ち。大人になって団地を離れてからもなお、団地を好きでいらっしゃるのが、ロックバンド「シャムキャッツ」の夏目知幸さんです。現在の音楽活動にも少なからず影響を与えている、原体験ともいえる幼いころの団地の思い出。そして、作品づくりや日々の暮らしのお話をうかがいながら、その素顔に迫ります。

広々団地ぜ~んぶが遊び場だった少年時代

夏目さんが生まれ育ったのは、千葉県市川市にある「ハイタウン塩浜」。団地内にスーパーマーケットや郵便局がある、ビッグスケールの団地です。「ハイタウン塩浜」は、どんな場所だったのでしょう?
「間取りがさまざまな住戸や、いくつもある公園とかが、フリーな雰囲気でレイアウトされたおもしろい団地でしたね。団地の子どもたちには、それぞれ“お気に入りの公園”があって、新しい友達ができると、そいつの好みの公園に連れて行ってもらい遊んでいました。敷地内のユニークなレイアウトも、好奇心旺盛な子どもにとっては格好の遊びの材料。大人が知らないような場所を隅々まで知り尽くして、遊び場にしていました。」

団地を“外”から見て気づいた、団地ならではの思い出もあるそうです。
「団地って家と家の距離が近いぶん、住民同士の親近感やつながりが密な気がします。子どものころに何かしでかすと、親以外の人にも叱ってもらえましたし、地域で見守られていた感覚がありました。僕にとっては当たり前だったのですが、大人になって別の場所で暮らすと、『団地だからこその環境だったのだな』と、つくづく思います。」

団地でミュージックビデオ撮影!? 作品に込められた“思い”

夏目さんの幼少期の思い出がたくさんつまった団地。その風景は、意外な所に登場します。
「2015年リリースのミニアルバム『TAKE CARE』に収録されている、『GIRL AT THE BUS STOP』という曲のミュージックビデオの舞台が、実は『ハイタウン塩浜』なんです。前年に出した3rdアルバム『AFTER HOURS』と、このミニアルバムは、いずれも“地元”がテーマ。2011年の東日本大震災の後、千葉県の浦安エリアが、液状化現象の被害で様変わりしてゆく現実を目の当たりにして、衝撃を受けたんです。『自分たちが住んでいた街の美しい景色を、歌として残しておかなければ!』って。そんな気持ちでつくった楽曲なので、ミュージックビデオも生まれ育った団地で撮影しました。」

“景色”というと、「シャムキャッツ」さんの作品は、音楽なのに映像が自然と膨らんでくるような印象を受けました。
「言葉でスローガンとかを並べるより、風景のような表現でバーンって見せた方が、人の心に響くと思っています。なので、とにかく景色が前に押し出されるようにしたいと意識して、音楽をつくっています。」

さりげない日常のとびきり「美しい瞬間」

現在は、東京に住む夏目さん。毎日の暮らしでは、ふとした瞬間に幸せを感じていると言います。
「僕が服とか買う店って決まっていて、そこに行けば顔なじみに会えて、しゃべれて、つながれて…っていうのは、元気の源です。また、待ち合わせもしていないのに街で友達に偶然出会えたときは、最高にハッピーな気分。『人生の中で一番美しい瞬間』って気がします。そういうひとときを楽しめるヤツで、あり続けたいですね。」

そして、最近のマイブームは、自転車だそう。
「楽曲制作は自宅にこもっての作業がメインで、あまり体を動かせないことも多いんです。だからジム通いの代わりに、日々の移動はすべて自転車にしています。おかげで、まあよく眠れること! ひたすらペダルを漕ぎながら、ひとりで“考える”ことに集中できる時間は、とても大事。心底リフレッシュできるし、すっかりハマっています。」

プライベートの暮らしぶりからも、人とのつながりを大切にし、自然体で日常を楽しむ様子が印象的な夏目さん。その横顔はどことなく、団地の中を無邪気に駆け回る少年を彷彿させてくれました。

夏目 知幸さん写真

夏目 知幸さん

1985年生まれ、ミュージシャン。
高校3年生の時に地元の仲間と結成した4人組ロックバンド「シャムキャッツ」で、ボーカル&ギターを担当。作品に描き出される唯一無二の世界観が、音楽シーンで高く評価されている。
2017年6月には、4枚目となるフルアルバム「Friends Again」をリリース。同作品の収録曲「Four O‘clock Flower」が、ゆうちょ銀行のCMソングとしても幅広く注目を集めるほか、ライブ活動を国内外にて精力的に展開。

シャムキャッツHP:http://siamesecats.jp/

夏目さんtwitter:https://twitter.com/natsumetomoyuki

ハイタウン塩浜(UR賃貸住宅)

千葉県市川市塩浜4-2 ほか
緑豊かな敷地に、憩いの広場や多数のプレイロット、テニスの壁打ち練習ができるプレイウォールを備え、公園の中で暮らしているような心地よい環境。スーパーマーケットや郵便局、クリニック、保育園などが団地内にあり、単身者からファミリーまで多様なライフスタイルに応える間取りの豊富さも魅力。近隣の「野鳥の楽園」では、バードウォッチングも楽しめます。

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