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大人もハマる!?自分だけの童話が作れる「ぬり絵本」の世界で、日常では味わえない達成感を

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ベストセラー絵本『ブローチ』で知られるアートディレクターの渡邉良重さんが、新たに手がけたのが、「ぬり絵本」。色鉛筆やペン、水彩など好みの画材で自由に塗ると、自分だけの絵本が完成します。渡邉さんに「ぬり絵本」に込めた思いや楽しみ方などをうかがいました。

色を塗って童話を作り上げる「ぬり絵本」の魅力とは何でしょう?

「私、もともと、絵本が好きなんです。好きな絵本がたくさんあって、宝物のように置いています。実際に、絵本を作るという行為をみなさんにもしてもらいたいなと思い、『赤ずきん』、『くるみ割り人形』、『不思議の国のアリス』という三つの童話の「ぬり絵本」を作りました。
ぬり絵は簡単といえば簡単なんですが、難しくもあります。実際、私も塗ってみていますが、すごく頭を使うんですね。例えば、どういう画材で描こうか、色鉛筆か、それともボールペンか。また、どのように色を組み合わせていこうか、どの部分を塗ってどの部分は白として残そうか、など。すごく集中するので、あっという間に時間もたちます。時には、そういった集中する時間を過ごしてもらうのもよいのかなと思います。完成させるためには時間もかかりますし、意外と体力も使います。それだけに、でき上がったときの、日常では味わえないような達成感は格別。ぜひ味わってもらいたいなとも思っています。」

日々の生活を豊かにするために、実践していることはありますか?

「身近にあるちょっとしたモノに目を向けることです。私の場合、その一つがボールペンです。絵本を塗るとき、色鉛筆を使う方が多いのではないかと思うんですが、私はボールペンで塗ろうと決めていました。もともと、ボールペンで絵をよく描いていたこともあり、日ごろから、文房具屋さんとかに行って、『ボールペンがあるな』と思うと、集めてきました。一つのボールペンに5色くらい入っているタイプもあれば、1本1本に分かれたものもあります。同じ赤でも、メーカーによって濃かったり、明るかったりなど色味が違うので、いろいろそろえています。
日々、生活のなかで好きなモノを探すことで、生活にも仕事にも彩りが加わると思うんです。それは、言葉でもいいし、音楽でもいいと思います。とにかく好きなモノがたまっていくというのは、やっぱり楽しいし、喜びでもあります。結果的に仕事につながればいいなとは思っています。」

渡邊 良重さん写真

渡邊 良重さん

1986年宮田識デザイン事務所(現・ドラフト)入社。植原亮輔と共に2012年にキギを設立。グラフィックデザインの他、現在もドラフトのプロダクトブランド「D-BROS」のディレクターを務めながらも、糸井重里氏が主宰する「ほぼ日」と洋服のブランドCACUMA('13年~)を、さらに滋賀県の伝統工芸の職人たちと、陶器・家具・布製品などの ブランドKIKOF('14年~)を立ち上げた。また、デザインワークの流れの中で作品制作をし、展覧会を行っている。'15年に東京・白金にキギの生み出すデザイン製品等を販売するショップ&ギャラリー「OUR FAVOURITE SHOP」をオープン。絵本『BROOCH』、『ジャーニー』、『UN DEUX』、『ぬりえの赤ずきん、くるみ割り人形、不思議の国のアリス』、および作品集『キギ/KIGI』『KIGI_M』をリトルモアより刊行。
HP:http://www.ki-gi.com/

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