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地域の魅力を発信するNPO法人「大森まちづくりカフェ」。人々が生き生きする場づくりって?

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建築関係の仕事から転身、「NPO法人大森まちづくりカフェ」を立ち上げ、代表理事として地域の活性化に力を注いでいる鵜飼修さん。現在は、滋賀県立大学において、“まちづくりの担い手”の育成にも携わっています。そんな鵜飼さんに、地域のまちづくりで大切にしていることをうかがいました。

なぜ、地域のまちづくりに興味を持たれたのでしょうか?

「私はもともと建築関係の企業で仕事をしていました。さまざまな建物を手掛けるなかで、外観や外的環境だけでなく、その内側にもよりよい環境をつくることができないかと思うようになりました。そんなときに出合ったのが、『コミュニティビジネス』という考え方です。それは、“地域の人が地域資源を生かして、ビジネスとして地域で継続的な活動を行っていく”というものです。」

「コミュニティビジネス」の必要性を感じ、どんな活動を始めたのでしょうか?

「NPO活動に参加しました。自分ができるか、まずやってみようと思ったんです。その活動を通して、“人はやりたいことをやっているときが一番生き生きと輝ける”と、実感できたことが大きかったですね。そして2004年4月に、自分の生まれた街・大森に、『NPO法人大森まちづくりカフェ』を設立。情報紙をつくり、地域のよいところや頑張っている人を発掘し、発信することから始めました。最初は、地域の方々とうまくコミュニケーションがとれず大変でしたが、現在は、地域の女性たちがいろいろな活動をやってくれています。次第に、商店街の方や行政も好意的に接してくれるようになり、まち全体でさまざまな活動ができるようになりました。」

地域のまちを活性化していくとき、ポイントとなることは何でしょうか?

「大切なのは、その地域の自然や文化を生かすこと。そして、地域の人々やそこに携わる人々が生き生きとするような場=『プラットホーム』をつくることです。その場で、地域のみなさんに踊っていただきたいのです。『大森まちづくりカフェ』では、よくこんなことを言われます。『最初、鵜飼さんにだまされたと思ったけれど、活動に参加してみたら、自分がやりたいことができるようになった! だまされてよかった!』と。これはとても嬉しい話です。やりたいことが何なのか自分自身で分からない方もけっこういると思うんですね。だから、まずはだまされて『プラットホーム』の上で踊ってみて、そこから考えればいいんじゃないか、と。波長が合えばその活動をぜひ続けていただきたいなと思います。」

大学でも「コミュニティビジネス」などを教えていらっしゃるのですよね。

「2006年に、滋賀県立大学でまちづくりの担い手育成のプログラム(近江環人地域再生学座)を立ち上げるという話がありまして、現在はまちづくり研究室の准教授として『コミニュティビジネス』や『地域資源の生かし方(地域診断法)』など実践的なまちづくり手法を教えています。その活動の一環として、宮城県南三陸町で東日本大震災の復興支援活動や、滋賀県彦根市での古民家を生かした集落活性化の取り組みなども行っています。」

NPO法人大森まちづくりカフェ

大森まちづくりカフェは、大森地域を中心に活動するまちづくりNPO。大森の魅力を発見、創造、発信する活動を実践しています。
HP:http://oomori-cafe.com/wp/

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