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ゆたかなくらしって? へや×DIY

賃貸でも大丈夫! 初心者が気軽にDIYを楽しむコツ

DIY(Do It Yourselfの略)は「日曜大工」とも呼ばれ、男性の趣味のイメージが強い分野でしたが、最近は若い女性の間でも人気が高まっています。家具のリメイクや壁の飾りつけなど、暮らしをバージョンアップできるDIYは、便利な道具やサービスを知っておくと、よりスムーズに始められます。All About「DIY・日曜大工」ガイドの番匠 智香子さんに、DIY初心者に向けてのアドバイスを伺いました。

DIY初心者が揃えたい、3つのアイテム

DIY初心者は、手元に何の道具もないという人も多いはず。「まずは、安価に入手できる『メジャー』『ドライバーセット』『ラジオペンチ』の3つを揃えることから始めましょう」と番匠さん。

『メジャー』…3m以上を測れるもので、幅が広いタイプがオススメ。カーテンの購入や家具の模様替えをするときにも活躍します。
『ドライバーセット』…ドライバーのほか、キリやヒートン(つり下げ金具)回しなどが入っているセットがあります。いろいろな種類が入っているセットは、コンパクトで収納の場所も取らず便利です。
『ラジオペンチ』…小さい部品などを、手で押さえるのが難しい場合に使います。例えば画鋲やピンが抜けない場合や、ネジを押さえる場合などに活用できます。

ほかに、両面テープが切れるはさみや大型のカッターがあるとより便利。かなづち、のこぎり、スコヤ(直角を測るもの)、塗装道具(刷毛など)を揃えると、もっといろいろな工作ができるようになりますが、本格的に始めたくなってからでOKです。

賃貸住宅でも楽しめる、DIYのあれこれ

賃貸住宅だと、手をかけられなくて…そんな風に思いがちですが、意外にもDIYの余地はあるようです。「まずは、手持ちの家具をリメイクしてみてはいかがでしょうか。自分の持ち物なら、好きに手を加えられますから」。引き出しの取っ手をおしゃれなデザインに替えたり、側面に柄付きのシートを貼ったりと、好みの雰囲気につくり替えるのは楽しそうです。

「貼ってはがせる壁紙や、壁用のマスキングテープやウォールシールも、気軽に始められます。色や柄が豊富ですから、壁の一部に貼って、インテリアのアクセントにすると楽しいですよ。お子さんがいるご家庭にもおすすめです。ただし、貼ってはがせるタイプでも、貼る際は目立たないところで試す、長期間貼る場合は変化がないかチェックするなどの配慮は忘れずに」。また、ベランダに敷くだけのタイルや、置くだけの畳、フローリングなども気軽にスタートできるアイテムですが、いずれも退去時の原状回復(撤去)をお忘れなく!

また、最近注目なのが、市販の2×4材でつっぱり棚をつくれる『ディアウォール』。壁に傷をつけずに、壁面収納や、自由に釘やネジをとめられるマイ柱が実現します。「アイディア次第でいろいろな組み合わせが出来るので、DIYがぐんと楽しくなると思います」。

2×4材を床と天井の間につっぱり、間に棚を渡したり、板を貼っています。既存の壁や柱に傷をつけないので、自由にディスプレイを楽しめます(ディアウォール施工例)。

賃貸住宅でのDIYで、気をつけたいこと

賃貸住宅では、DIYで手を入れるとき、原状回復できる範囲を超えないことが大切です。たとえば、壁にモノを取りつけるために、ネジなどの大きな穴をあけるのはNG。照明器具を取り換えるなら、元のパーツを無くさないようにしましょう。退去の際は、元の器具に戻さなくてはいけません。また、両面テープやガムテープ、シールなどの強い粘着材を壁や床、ドアに貼るのも避けましょう。はがしたときに、跡が残ってとれなくなってしまいます。

また、安全面では、ベランダの避難口をふさぐようにモノを置くのはNG。作業音などで周りに迷惑をかけないよう、常識的な時間内での作業を心がけたいですね。

DIY初心者にオススメの便利なサービス

「DIY初心者にオススメなのが、ホームセンターで受けられるさまざまなサービスです」と番匠さん。「たとえば、自宅で木材のカットを行うのは大変。カットサービスはぜひ利用してほしいですね」。ホームセンターによって値段に差はありますが、ワンカット20円~50円くらいとのこと。カットサービスを利用する場合は、まずつくりたいもののデザイン画を書き、寸法を決めて、必要な材料を割り出します。どの材料がどのくらいの寸法で必要かを決めてから、ホームセンターに行きましょう。

「レンタル工具も便利なサービス。道具にもよりますが、数百円で1泊2日のレンタルが可能です」。カットサービスで材料を準備したら、電動ドリルドライバーをレンタルすれば、簡単に組み立てができてしまいます。たまにしか使わないなら、買うよりもお得かもしれませんね。

「重いものや長いもの、車で運ぶのがたいへんなものは配送サービスを利用しましょう」。また、お客様向けの工房を併設しているホームセンターもあるそうです。ほこりやゴミ、音を気にせず作業ができて、アドバイスも受けられるので、活用しない手はありません。

賃貸住宅でもいろいろトライできて、暮らしに彩りを添えてくれるDIY。まずは、簡単にできることから始めて、面白さがわかってきたら徐々に本格的に…というのが、長続きするコツかもしれません。「住宅のDIYというと、壁や床、天井を塗ったり張り替えたりと、専用工具を使った大掛かりな作業をイメージしてしまいがち。でも、特に女性の皆さんには、もっと気楽にお手軽なDIYを楽しんでもらいたいですね」と番匠さん。賃貸暮らしを楽しくしてくれるDIYに、今年からチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

番匠 智香子さん写真

All About「DIY・日曜大工」ガイド/番匠 智香子さん

DIYアドバイザー兼木工デザイナー。美術大学で木工を専攻後、電動工具メーカーに勤務。スウェーデンの夏季留学経験後、家族の愛情あふれる暮らし作りを目指し、DIYや木工の教室開催やHOW TOの制作をおこなっている。NHKの番組講師やラジオ出演、コンテストの審査員、雑誌等でも活動中。