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団地の中に電車!?大人も子どももワクワクするグリーンタウン美住一番街

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東京都東村山市にあるグリーンタウン美住一番街は、団地内に電車の車両を活用した児童図書館があることで有名です。気象予報士の駒形陽子さんをナビゲーターに迎え、その魅力をご紹介しましょう。

子どもたちのための電車図書館

グリーンタウン美住一番街がある東村山市美住町近くには、西武新宿線、西武国分寺線、西武多摩湖線と、西武線の3路線が走っているのですが、なんと団地内にも西武線の黄色い車両が! それが現役を引退した車両を活用した「くめがわでんしゃ図書館」です。鉄道ファンでなくても思わず中をのぞきたくなりますね。 「くめがわでんしゃ図書館」は約50年の歴史があり、現在はボランティアによって運営されています。週2回の開館日を近所の子どもたちは心待ちにしています。
「児童書が充実していますね。電車の中には座席やつり革、路線図などがそのまま残されていて、大人の私でもワクワクします。親子で気軽に来られる、こんな夢のある場所が団地内にあるなんて、最高です。子どもたちは電車に乗った気分で読書が楽しめ、新しいお友だちとの出会いもある。親同士もコミュニケーションがとれますよね。絵本の読み聞かせなどの催しもあって、自然なかたちでご近所づきあいができるのがすてきだと思います。 」

児童書はお天気ネタの宝庫!?

図書館内に入るとすぐ、幼いころ愛読していたという絵本を見つけて、懐かしそうにページをめくる駒形さん。
「今も図書館などで絵本や児童書はよく読みます。気象予報士の視点からみると、児童書はお天気ネタの宝庫なんです。『北風と太陽』などが代表的な作品ですが、『雪女』など妖怪の話にも、 “荒れた天候のときは外に出ないように”など、気象にまつわる教訓めいた話が隠されていたりします。絵本だとそれが絵に表現されていて、さらに楽しいんです。」
なるほど。お天気という視点から本を読むと、また別の楽しい発見がありそうですね。

桜の並木道が心地よい風を生む

図書館近くから団地内へと桜並木がずっと続いています。桜の花が咲き誇る春は、さぞ見事なことでしょう。
「ここに来る前、渋谷にいたのですが、とても湿度が高くムシムシしていました。でも、この団地は涼しいですね。郊外ということもありますが、この並木道が緑のドームとなって日陰をつくり、気温を下げているからだと思います。また、風の通り道としての役割も果たしているので、心地よい風が通るんですね。地表近くを歩く子どもは大人以上に暑さを感じるのですが、この並木道なら快適にお散歩できるのではないでしょうか。」
団地の近くには、バードサンクチュアリ(野鳥類の保護区であり、自然体験の場)やせせらぎの滝のある「東村山中央公園」や「多摩湖自転車道」があることを知ると、トライアスロンが趣味という駒形さんは目を輝かせます。
「練習のために走ったり、自転車に乗ったりするのですが、こんな近くに自転車道があるのはうらやましいかぎりです。休日、親子で楽しめる場所がいっぱいですね。」

草むらのリアルモンスター探し!?

その団地名のとおり、緑豊かなグリーンから、そのの種類が多く私はの変動もわかります。最近よくいわれる異常気象や地球温暖化なども、身近なこととして体感できると思います。
せっかくこんな自然豊かな環境にいるのですから、子どもたちにはゲームアプリでのモンスター探しだけでなく、木の幹や草むらにいる、リアルモンスターたちにも目を向けてほしいなと思います。これがけっこうかわいいんですよ(笑)。今日もおんぶバッタやちょっと変わったカメムシを見つけましたよ。家族で散歩がてら探索して、教え合ったりするのも楽しいと思います。」

駒形 陽子さん写真

駒形 陽子さん

気象予報士。大学で気候学・気象学を学んだ専門家。
テレビ・ラジオでの気象情報や環境情報の解説のほか、小学校での環境授業なども精力的に行っている。2016年からは、日本の海の魅力と危機を伝える活動を全国で実施している。現在は、NHKBS1「キャッチ!世界のトップニュース」に出演中(月~水)。

グリーンタウン美住一番街(UR賃貸住宅)

東京都東村山市美住町1-4-1
桜の並木道やつつじなどの植栽があり、四季を通じて自然と触れあうことができます。一角にある「くめがわ電車図書館」は約5000冊の児童書を所蔵。毎週、水曜日と土曜日の開館日を子どもたちは心待ちにしています。

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