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音楽で子どもたちの自由な表現を引き出そう。参加型クラシックプログラム『みんなのコンサート』

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感性や心が育ちやすい6歳までの子どもたちに、参加型のクラシックプログラムを届けるNPO法人「みんなのことば」の渡邊悠子さんに音楽とコミュニティについてインタビューをしました。

単に聞くだけではないコンサートだとお聞きしています。具体的にはどのような内容なのでしょうか。

「今は幼稚園や保育園を中心にして、45分間の参加型のクラシックプログラム、『みんなのコンサート』というものをお届けしています。演奏するのはみなさんプロの音楽家です。このコンサートは、フルート、バイオリン、ビオラ、チェロの四重奏と司会がいるのですが、ただクラシックを聞くというだけではなくて、生演奏に合わせて、知っている曲を一緒に歌ったり、最後は自分の体を楽器にして、一緒に演奏に参加したりという事ができるプログラムになっています。」

コンサートの写真を見ると、子どもたちが本当に楽しそうですね。プログラムの組み立て方に秘訣があるのでしょうか。

「目の前で生演奏を体験する事で、楽器の振動が空気に伝わって肌で感じる事ができ、演奏しているお姉さん、お兄さんの表情や指使いとか、息づかいを感じる事ができます。このように五感をつかってたっぷり音楽を感じられるのが一番大きな事だと思います。

クラシックは、静かに聴きましょうというイメージがありますが、私たちのプログラムの場合は、モーツアルトでもブラームスでも自然と笑顔になったり、体が揺れ出したり、手をたたいたりだとか、そういう自由な反応を私たちが引き出すような演奏をします。子どもたちに自由に表現をしてもらうことを大事にしています。」

このプログラムによって、集中力が高まり、表現力、想像力を刺激されているというのが、子どもたちの様子から伝わってきますね。子どもたちが普段見せない表情を見せてくれます。

幼稚園や保育園内だけではなく、広くコミュニティ全体が楽しめることを目指しているとお聞きしました。

「はい。子どもたちの感性を育てたい、本物を体感してほしい。そんな想いで本格的な演奏とパフォーマンスを行っていますが、街全体で楽しめるような取り組みも行っています。

幼稚園か保育園でコンサートをする時に、その園が拠点になって周りの方々を招待していただく事があります。たとえば、公立保育園が中心になった場合には、近隣の小規模の保育園や、未就園の子どもがいるご家庭、一人でお住まいの高齢者の方たちをご招待して、みんなで街のコミュニティを作っていくことを、コンサートを通して実現していただいています。」

年齢や言葉、いろいろな境界線を越えることができる「音楽」。渡邊さんたちの活動が、子どもたちを音楽の世界に連れていってあげるきっかけになったらいいですね。「みんなのことば」では年間120回のコンサートを行っているそうです。現在、そのコンサートの訪問先を募集中とのことなので、ぜひ詳しくは「みんなのことば」のホームページをご覧ください。なかなか予算のとれない幼稚園や保育園を対象に「みんなのコンサート基金」というシステムも用意されているそうです。

NPO法人「みんなのことば」

6歳までの子どもの感性を育てる、五感で体感できる参加型クラシックプログラム「みんなのコンサート」を、幼稚園・保育園・イベントなどで開催。音楽で子どもの心を育てるNPO法人です。
HP:http://www.minkoto.org/

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