ライフスタイル - 05里山の自然にふれる

里山の自然にふれる

里山は人と自然のふれあいの場

特定非営利活動法人「NPOさとやま」は2002(平成14)年、市野谷の森の保全活動を推進してきた「流山自然観察の森を実現させる会」を前身として設立されました。人と自然のふれあい――市野谷の森をはじめとする里地里山を守り続ける「NPOさとやま」のテーマです。132名の会員の多くは流山市民で、この数年は新たに流山市に越してきた人たちの参加が増えているといいます。
地元の自然と向き合い、より深くふれあえるようにと開催しているのが、毎月第1日曜日の定例観察会。野鳥・野草・昆虫・きのこ・ホタルなど、毎回テーマを決めて市野谷の森とその周辺を歩いてまわり、自然の営みや、そこに暮らす生物を観察しています。
雑木林の木々が紅葉する秋には、市野谷の森にオオタカの姿が見られるようになります。いつまでもオオタカが無事に繁殖できるように森を守るのも、「NPOさとやま」の活動の一つです。環境省が全国約1000か所の森林・里地里山などを対象に生態系を調査する「モニタリングサイト1000」(重要生態系監視地域モニタリング推進事業)にも参加。野鳥・野草・チョウの3分野で市野谷の森とその周辺を調査しています。
ほかにも、西初石小鳥の森の公園を整備しながら野鳥や野草を調査したり、流山市最大の農耕地・新川耕地ではレンゲやコスモスで休耕田を彩るなど、地元の人たちが身近な自然と気軽にふれあえるよう、さまざまな環境保全・調査活動を行っています。

さとやま塾でツリーウォッチングを学ぶ

9月は通常の観察会に代わり、生涯学習センターで「さとやま塾」が開かれました。講師は国立科学博物館名誉研究員・樹形研究会代表の八田洋章さん、講演のテーマは「私たちは市野谷の森とどうつきあっていくのか」。
八田さんは「里山は自然観察の宝庫」であると同時に「ツリーウォッチングの宝庫」でもあるといいます。今回は市野谷の森に生えるブナ科の樹木を例に、ツリーウォッチングの楽しみ方を中心にお話してくださいました。講演は写真や資料だけでなく、実際に何種類ものどんぐりがなった枝を手にして進みます。ひと口にブナ科と言っても、枝ぶりや葉の形、どんぐりの大きさや殻斗(帽子部分)の形・模様など多種多彩。参加者の皆さんは八田さんの話に耳を傾けながら、回覧される枝を熱心に観察していました。
お話の最後には、八田さん自らが幼いころに遊び、学んだ里山の想い出を語り、「原体験とも呼べるそういた体験を、今の子どもたちにも味わってほしい。そのためにも、今残っている市野谷の森をぜひ守り続けてください」と、「NPOさとやま」の皆さんにエールが送られました。講演後に沸き起こった大きな拍手。そこには、改めて人と自然のふれあいの大切さを学び、里山を守る想いをより深めた参加者の皆さんの想いが込められていました。

特定非営利活動法人NPOさとやま
年会費:2,000円
観察会・行事参加費:会員は無料、会員以外は200円
TEL/FAX 04-7152-6756
http://www.nposatoyama.com

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