街に、ルネッサンス UR都市機構

世界の扉を開く本(6)

URPRESS 2016 vol.43 UR都市機構の情報誌 [ユーアールプレス]

今月のテーマ:集合住宅で暮らす

世界一美しい団地図鑑

内田青蔵 著、志岐祐一 編/エクスナレッジ
1,800円(税別)

団地や集合住宅での暮らしへの関心は高まるばかりです。助け合って暮らすという団地的コミュニティーの再評価や、中古物件を自分の好みにリノベーションするという文化の定着など、さまざま要因が考えられますが、ひとことで言うと、こういった暮らしが<いまの時代にフィットしている>ということなのでしょう。

こうした流れを受けて多くの<団地本>が出版され、連日書店の建築コーナーを賑わすなか、類書にはない圧倒的な情報量と情報深度を誇るのが本書です。それもそのはず、著者はUR都市機構の集合住宅歴史館の開館に携わった建築学者で、いわば<集合住宅文化の専門家>とも言うべき人物。「同潤会代官山アパート」「金沢シーサイドタウン並木団地」など18の傑作団地を例に挙げ、団地のもつ構造的、文化的魅力を詳細に解説、紹介してくれて読み応えは抜群です。徹底して住み手のことを考えてつくられた団地の機能美と、時代とともに移り変わってきた団地を知るために最適な一冊です。


ビンテージ・マンションで楽しむ スタイルのある暮らし

ビンテージ・マンションで楽しむ
スタイルのある暮らし

エクスナレッジ
1,600円(税別)

決して古びない魅力をもつビンテージ・マンション。入居者へのインタビューをまとめた本書からは、利便性のみを追求しない新しい暮らし方が見えてきます。彼らの多くがビンテージ・マンション特有の古さや不便さをも愛し、丁寧に暮らしている様子が印象的。


団地を楽しむ教科書 暮らしと。

東京R不土井武さん+UR都市機構/青幻舎
1,500円(税別)

団地の中にある愛すべき風景を、「グリーン」「コミュニティー」「商店」など7つのテーマごとに、美しい写真を添えて紹介。いま注目の団地ライフをより充実したものにするヒントが満載です。親しみやすくて奥深く、古くて新しい団地の姿がここにあります。

ブックセレクト

三田修平(みた・しゅうへい)

ブックディレクター。移動式本屋「BOOK TRUCK」で全国各地のイベントなどに参加するほか、2015年6月に本と日用品の店「三田商店」を横浜市内に開店。

世界の扉を開く本バックナンバー


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