ディスカバー千里

お世話をし続けて50年、板谷さんに聞いた

団地の暮らしと花壇のお手入れ

緑地や公園が多い千里ニュータウンですが、ここ千里中央駅から約8分のところにある、新千里西町団地では、住民管理による花壇が設置されています。そこで50年以上にわたり花壇の手入れをずっと続けている板谷さん。ここでの暮らしやお花のことを聞きました。

団地の暮らしと花壇のお手入れ

千里には、いつからお住まいなんですか?

暮らしはじめたのは、1966年。当時はまだ御堂筋が開通していなくて、子どもたちが凧揚げをして遊んでいましたよ。それにまだ御堂筋線の千里中央駅もなくて、北千里駅まで買い物に行ってました。

千里での暮らしはいかがですか?

便利ですよ。梅田まで地下鉄で19分、新大阪駅や空港も近くて最高よ。自然や公園も多いから、心地よく暮らせます。

花壇のお手入れはいつから始められたんですか?

入居した頃からずっと続けています。

50年もお手入れを続けているんですね!

そうなんです。初めは1つだけだったんだけど、お隣の花壇の人が引っ越したりして、どんどん世話をする人が少なくなってね。ほったらかしにしていると雑草がのびちゃうから1週間かけて雑草を抜いたりして、コツコツと整えてきたんです。

もともと、お花がお好きだったんですか?

そうですね。万博記念公園に咲くお花もきれいで、よく見物にいきますよ。

どのくらいの数の花壇を手入れしているんですか?

家の前に18個の花壇があって、私はそのうち9個、めんどうをみています。苗からだと経費がかかるから、種を買ってきて植えるんです。咲いたお花は、ご近所の人にあげたり、自宅の仏壇に供えたりして。

どんなお花が咲くんですか?

季節によるけれど、春にはキンセンカ、ヤグルマソウ、ヤグルマギク、スイトピー、カーネーション、チューリップ、それから名前はわからないんだけど、イタリア人からもらった種が春になるとすっごくきれいに咲くんですよ。

春だけでも、ずいぶんたくさんありますね。

春は種類が多いから、花がいっせいに咲くんです。この冬も、種をいっぱい植えたから春が楽しみね。

季節によって、花壇のようすはずいぶんちがうものなんですか?

そうですね。花がとぎれるのは、冬の間だけかな。冬から春の花の仕込みをして、じっくり育つ。夏の花は育つのが早いですね。10月になるといったん落ち着いて、11月に菊が終わって冬に入る...といったかんじです。それから夏になると、青じそがたくさん生えてくるんです。

植えているんですか?

いえいえ。肥料をまいたりするからかしら、勝手に生えてきて、葉っぱはやわらかいし大きいし、紫色の小さな穂はお刺身やお味噌汁にいれたら香ばしくっておいしいんですよ。

へぇ。そんな使い方があるんですね。お花以外にも育てているんですか?

お花以外は植えてはいけない決まりなんです。

お手入れは毎日しているんですか?

1日置きです。花壇の手入れをする日と、ウォーキングする日と分けて。

健康によさそうな生活スタイルですね。

耕したあとは、眠れないくらい腰が痛いけど(笑)。咲いたときにみんなが「きれいね」って言ってくれるから、やめられませんね。あと、味噌や梅干しをつくって毎日食べていますよ。

手づくりで、ですか?

そうそう、味噌は毎年90キロはつくっているかな。それに、らっきょ、梅干し、梅ジュース、梅ジャムとか、たくさんつくって兄弟や友だちにあげたりして。

それは、みんなよろこびそうです!

そうですね。でも、花壇の手入れはまた特別な楽しみがあって。手入れをしているといろんな人が声をかけてくれて、そこでおしゃべりできるの。それがうれしくて続けているのかも。

ところで、子どもたちの声がにぎやかですね。夕方はいつもこんなかんじですか?

花壇の隣の公園では、毎日暗くなるまできゃーきゃー言って遊んでますよ。嫁いだ娘も、ここなら安心して遊ばせることができるから、帰ってきたいって言うくらい。花壇の手入れをしていたら、お母さんとのぞきにくる子たちもいますよ。

板谷さんがいると、子どもたちも安心して遊べそうですね。

そうかもしれませんね。私、ずっと子ども会の役員をしてたから、子どもにしゃべりかけるのが億劫じゃないんですよ。すぐ仲良しになるから、そういう意味では用心役になっているかもしれませんね。