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晴海三丁目西地区第一種市街地再開発事業

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建設の技術

A街区では、高さ約170〜180mの超高層タワー住宅が3本建設されます。
超高層の住宅を、どのようにして、強度を確保しつつ、高い精度で、安全に、短い工期でつくっていくのか。ここではA1棟を例に、その建設を支える技術をこれから数回に分けて紹介していきます。

(協力:戸田・鴻池・大木建設工事共同企業体)

鋳物としてのコンクリート

A1棟に限らず、超高層住宅ではプレキャストコンクリートが使用されることが一般的です。
プレキャストコンクリートとは、プレ(事前に)キャスト(鋳造された)コンクリートという意味です。
工場で鋼製型枠に生コンクリートを流し込んであらかじめ製作したコンクリート部材を、建設現場に運び込み、組み立てていくことで建物をつくりあげていきます。
木の型枠を建設現場に組み、そのなかに生コンクリートを流し込んで(「打設(だせつ)」と呼びます)一体的に作り上げていく「現場打ち工法」に対して使われる用語です。

プレキャストコンクリートは、現場打ち工法と比較して、工場で製作することから、寸法精度が高く、品質が高い部材を大量生産できます。
型枠を何度も繰り返し使用できることから、大切な森林資源を守ることにもつながります。
また、現場打ち工法では、型枠を建設現場で組み立てるのに時間がかかるため、1階分をつくるのに2〜3週間は必要です。しかし、プレキャストコンクリート工法では建設現場で部材を組み立てるだけですので、A1棟の場合、4〜5日で1階分をつくることができます。短い期間で、環境にもやさしく、精度が高い構造の骨組み(「躯体(くたい)」と呼びます)をつくりあげることができる、それがプレキャストコンクリート工 法の特徴です。

1階分の実際の組み立て方を示したのが下の図です。
工場で製作されたプレキャストコンクリートの柱を、クレーンで持ち上げ、コンクリート床(「床スラブ」と呼びます)の上に立てます。
梁の部材についても同様に組み立てます。正確な位置に固定し、仮設の支持部材で支えます。隣あった梁の先端に突き出ている鉄筋を、継ぎ手で接合します。
床の部材を組み立てます。
床スラブの上に鉄筋を縦横に並べます(「配筋」と呼びます)。柱梁接合部や床スラブ上などに、工場でセメントと水と砂利を練ってつくった生コンクリートを流し込みます。この生コンクリートが、柱と梁部材の端部に突き出た鉄筋や床スラブ上に並べた鉄筋と一体となって固まることで、完全な構造躯体ができあがります。
この1〜4の工程を4〜5日間隔で繰り返していくことで、49階という超高層のA1棟を1年(地上部の構造躯体部分のみ)という短い期間でつくりあげることができるのです。

次回は、このプレキャストコンクリートを製作している工場を取り上げます。
敷地に余裕がある場合など、現場で製作する場合もあります。
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