街に、ルネッサンス UR都市機構

復興の歩み賞

復興の歩み賞

大西 みつぐ 選

「朝活の田んぼに映る空」

宮城県岩沼市
西村 清巳さん

朝4時半に起きて 朝活ウォーキングを始めて20日。人気の無い朝の特別な空気を独り占めしながら 毎日同じ風景でも 毎日違う癒しを感じられます。朝を迎える事が特別なご褒美となった習慣。被災地の美しい水田に素晴らしい恵みを実感します。

《 審査員からのコメント 》大西 みつぐ氏
朝のウォーキング。そうしたあたり前の日常とそこですれ違う「普通の風景」を愛でることの幸せ。震災復興の道筋の中で作者の胸に去来した安堵感が美しく表現されています。田んぼを大胆に画面に入れた構成は雲を印象的に浮かび上がらせました。また縦位置の構図はご自分の足もとから続く風景の連なりをよく伝えています。

千葉 学 選

「私たち元気です」

岩手県宮古市
有田 勉さん

震災の年、流された家の基礎に座り私に笑顔で話かける夫婦。聞くと家族は一早く避難して無事。生きることが一番と言っていた。

《 審査員からのコメント 》千葉 学氏
東日本大震災からまもなく5年。津波に流されずに残ったコンクリートの基礎とそこに生い茂る雑草、
そんなことを気にも留めないかのごとくに腰掛け、満面の笑みを見せる夫婦。これらの風景が見せる
コントラストは、決して容易ではない復興の道のりと、そしてその中でも前向きに生きて行こうとして
いる人の力と希望を伝えてくれている。

なかだ えり 選

「さよならマリンピア」

宮城県宮城郡松島町
橘川 天知さん

松島町のマリンピア松島水族館は津波で大きな損害を被りながらも復興を遂げました。施設の老朽化により今年閉館したものの震災に負けなかったマリンピアは多くの希望を与えてくれました。震災後に訪れた際撮影した写真を元に、おつかれ様という気持ちと移転先の新水族館への期待をこめて今回の作品を制作しました。

《 審査員からのコメント 》なかだ えり氏
はじめは、夕暮れの景色に終わりゆくさみしさを感じましたが、よくよく何度も見るうちに、おつかれさまの感謝や温かさ、いたわり、そして前向きな激励まで伝わってきました。看板はポップで詳細に、景色はやわらかく描いた対比も見事。想いの伝わる上手な作品です。

池邊 このみ 選

「浦の浜防潮林」

岩手県下閉伊郡山田町
高橋 義章さん

かつては防潮林があり、浦の浜海水浴場として知られ、風光明媚な場所だった。東日本大震災により、防潮林や防潮堤のすべてがなぎ倒され、大津波の恐ろしさをまざまざと見せつけられたが、ようやく木々が植えられた。早く育ってほしい願いと以前と変わらない賑わいを取り戻してほしい。

《 審査員からのコメント 》池邊 このみ氏
浦の浜の防潮林の再生の様子が、海の青の美しさと岬の緑と共に切り取られた美しい写真です。風光明媚な場所であったとコメントにもありますが、新しく植えられた防潮林の小さな苗と、苗を囲む柵の景観が、浜の新しい命の再生を感じさせます。早く育って、以前と変わらない賑わいをという撮影者の熱い思いが伝わってくる素晴らしい作品です。

UR都市機構 選

「孫だくさん」

宮城県気仙沼市
岡 博大さん

「孫がたくさんできた」と喜ぶ宮城県気仙沼市大島在住のおばあちゃんと立教大生ら。立教大学コミュニティ福祉学部「東日本大震災復興支援プロジェクト」では毎月、大学生が大島中学校仮設住宅などを訪問して、住民の皆さんと交流を続けています。島のおじいちゃん、おばあちゃん、また歓迎のアーチを作りに帰るから待っててね!

UR都市機構の職員投票により最多得票を獲得した作品です。

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