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「まずやってみよう」が合い言葉!住民それぞれの得意なことが街の魅力をつくり出す南花台エリア

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大阪府河内長野市の丘の上にある南花台団地。この周辺は1982年にニュータウンとして開発されました。
2015年からは、気軽に立ち寄れる場所として「コノミヤテラス」が設けられるなど、住民たちにとってより暮らしやすい街を目指す「咲っく(さっく)南花台プロジェクト」が進行中。南花台エリアに訪れ、現在の状況などをうかがってきました。

いつまでも住み続けたくなる街を目指して

街開き当初は、人口が多かった南花台エリア。次第に、住民の高齢化が進むなどの問題が出てきたことから、街を再生するための取り組みが必要になりました。
そこで2014年から始まったのが、「南花台スマートエイジング・シティ」団地再生モデル事業(愛称:咲っく南花台プロジェクト)。行政、事業者、関西大学、民間、住民、URなどが連携して進めており、みんなが元気で生きがいを持って、安心して暮らし続けられる街をつくることを目的としています。

さまざまな活動の実践の場「コノミヤテラス」

「咲っく南花台プロジェクト」の拠点としてつくられたのが、「コノミヤテラス」。南花台団地の向かいの「コノミヤ南花台ショッピングセンター」2階にあります。年末年始を除き、毎日オープン。ふらっと立ち寄れる誰かがいる場所として、このエリアで暮らすみなさんの心のよりどころになっています。

「コノミヤテラス」を取り仕切っているのは、関西大学出身で一般社団法人カンデ理事の関谷大志朗さん。今回は、関谷さんにお話をうかがいました。

Q.関谷さんはこの場所でどのような活動をしていますか?
関谷
ほぼ毎日常駐して、「コノミヤテラス」内のスペースを貸したり、催しを行ったり、この場所に立ち寄るみなさんと会話をしたりしています。ここでの会話をきっかけに、プロジェクトやイベントが始まることもありますね。ただ、何かを始める際の主体はあくまで住民さんで、僕は人と人をつなぐ役割を担うことが多いです。
そのほか、行政や企業と連携を取り続けるため、定期的な会議にも参加しています。
Q.実際に、「コノミヤテラス」ではどのようなことが行われていますか?
関谷
現在行っている取り組みの中で象徴的なものが「ラジオ体操」です。開始当初は参加人数が少なかったですが、今では毎朝20名ほどが参加してくれています。住まいの近くで気軽に体を動かすことができるのが魅力なんでしょうね。
ほかにも就学前の子どもの遊び場「ふれあいテラス」や、英会話教室、パン教室など各種教室も行っています。
Q.南花台エリアで現在行われている取り組みを教えてください
関谷
子どもやシニア世代など、移動や買い物にお困りの方のために、「クルクル」というグリーンスローモビリティを導入しました。「クルクル」は、週3回「コノミヤ南花台ショッピングセンター」を中心とした周辺を走行しています。
関谷
さらに、「お互いさん」という住民の困りごとをみんなでサポートする仕組みもあります。有償ボランティアや大学生などが、ごみ出しや買い物代行、草刈りなどの依頼を引き受けています。
関谷
コロナ禍以前は、改修された南花台団地の集会所で、「ごはんやday」という老若男女問わずみんなで食事をする会も行っていました。現在は、お弁当を持ち帰る形で実施するなど、様子を見ながら再開し始めています。
ほかにも、健康に関する講座などを行う「健康クラブ」や、地域ポータルサイト「咲っく南花台.com」の開設など活動は多岐にわたります。
Q.「コノミヤテラス」は地域のみなさんにとってどのような場所だと感じていますか?
関谷
常に誰かがいて毎日開いている、ということが大事なのではないかと思っています。広場のように誰でも気軽に立ち寄れ、「何かをやってみよう!」と考えている人を応援できる場所ですね。
オープンから約7年が経ち、この場所から街も人も変わっていると感じています。街づくりにゴールはないので、どんどんやり続けていきたいですね。

関谷さんは「コノミヤテラス」の運営だけでなく、関西大学の専門家チームと一緒に南花台団地の外壁リニューアルも監修。外壁の塗り分け方をすべて変えることにより、一つ一つの住戸に違いを出したそうです。

団地横にサッカースタジアム!?大きく変わる南花台

今後、南花台団地の一部の住棟は解体予定。その跡地にサッカースタジアムや、こども園、公園などがつくられることになっています。スタジアムについては、女子サッカーチームの本拠地として活用されるとのことです。公園については、「コノミヤテラス」を中心に住民同士が意見を出し合い、どのような機能を持たせるかディスカッション中。
このほかにも、AIやドローンなどのテクノロジーを使った街づくりが進んだり、公立小・中学校を一貫校とする計画が始まったりするなど、環境がさらにがらっと変わりそうです。

時代のニーズに合わせて新しいことにチャレンジし続ける南花台エリア。一人一人の力が合わさり、どんどん快適で元気な街にパワーアップしています。

活用イメージ図
記事のまとめ

みんなが生き生きと暮らすための取り組みを住民主体で行っている南花台エリア

  • ・住民たちにとってより暮らしやすい街を目指す「咲っく南花台プロジェクト」を行政、事業者、関西大学、民間、住民、URなどが連携して進めている
  • ・プロジェクトの拠点として「コノミヤテラス」がある。住民たちがふらっと立ち寄れる場所として、ほぼ毎日オープン
  • ・「コノミヤテラス」を中心に、「ラジオ体操」、「ふれあいテラス」、各種教室、「クルクル」、「お互いさん」などさまざまな取り組みが行われている
記事で紹介したURの物件はこちら

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