ゆたかなくらしって? ひと×食
これも冷凍していいの!?食の楽しみが広がる超・冷凍術
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旬の食材が安く手に入ったとき、週末にまとめ買いしたときなど、上手に冷凍すると日々の食生活をより豊かにすることができます。しかし、「解凍してみたら全然おいしくなかった!」など、失敗もつきもの。そこで、冷凍生活アドバイザーの西川剛史さんにプロならではの冷凍ワザを教えていただきました。
冷凍ワザを駆使して、おいしさアップ!
- Q.家庭で冷凍するときのポイントは?
「食材を冷凍するときに一番気を付けないといけないのは、冷凍するときの鮮度です。元の状態を維持するのが冷凍の技術なので、鮮度が落ちた状態で冷凍しても意味がないんです。ですから、余ったら冷凍ではなく、食材を買ってきたら、できるだけ早く冷凍するのが大事です。この点をあまり気にしていない方が多いので、注意してみてくださいね。」
- Q.冷凍して意外に楽しめる食材って?
「たとえば豆腐。冷凍できないものと思われがちですが、意外とおもしろい使い方ができます。冷凍すると“す”が入って(※)ちょっとスポンジ状になり、なめらかではなくなるのですが、食感が出る分、お肉代わりに使えるんです。解凍したら、軽く水気を絞って、ステーキ風や、くずしてそぼろ風にするといいですよ。また、大根や白菜なども冷凍すると、お鍋や煮物に使うときにすぐに柔らかくなって食べやすくなるので、おすすめです。」
※“す”が入る…材料の中に細かい泡ができ、表面や内部に穴があいた状態のこと
- Q.常備しておくとよい冷凍食品は?
「おすすめはかぼちゃです。冷凍かぼちゃは糖度が安定しているので当たり外れなく、おいしいですし、栄養もたっぷり。すでに加熱してあるので、そのままでもおいしくいただけますが、定番の煮物にしたり、サラダにしたりといろいろアレンジもできて、使い勝手がいいんです。」
- Q.冷凍食品の保存の目安は?
「基本的に冷凍すると、菌が増えることはないので、かなり長く持ちます。ただ、家庭の場合、扉の開け閉めなどにより温度変化もありますし、長くとっておいても結局使う機会をなくしてしまうので、1カ月以内に全部使いきるように心がけるとよいと思います。」
冷凍食品を使いこなせば、時短でおいしく健康的な食事ができる
- ・おいしさの鍵は鮮度。食材を購入したらすぐ冷凍!
- ・豆腐や白菜など、冷凍で新たな魅力が生まれる食材もある
- ・冷凍食品は1カ月を目安に使い切る
今回の先生:西川 剛史さん
冷凍生活アドバイザー、冷凍食品開発コンサルタント、野菜ソムリエプロ。
大学在学中に冷凍食品に興味を持ち、冷凍食品会社に就職。現在は独立し、冷凍食品の商品開発などの経験を生かして、冷凍生活アドバイザーとしてテレビや雑誌などで活動中。自身の著書、冷凍テクニック本「もっとおいしくなる超・冷凍術」(洋泉社)を発売。また家庭での冷凍テクニックを理論的に体系的に学べる資格講座として「冷凍生活アドバイザー養成講座」を開講している。常に冷凍を切り口に新しい活動や事業を積極的に行っている。
くらしのカレッジ編集部は、「くらし」に関するさまざまなヒントをお届けすることを目的に、インテリア、リノベーション、DIY、子育て、イベント情報など、生活を豊かにするアイデアや日常的に楽しめるコンテンツをご紹介しています。
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