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アウトドア体験が被災時に役立つ!団地 de キャンプ
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3月に東京都町田市の「町田山崎団地」で行われた防災イベント「DANCHI Caravan in 町田山崎」では、被災時に住まいとなるテントでの宿泊体験がありました。近隣の方も含めた12家族が参加し、“もしも”のときに役立つさまざまな体験をしました。
団地の中でテント生活を家族で体験!
「町田山崎団地」の空き地を利用して開催された「DANCHI Caravan in 町田山崎」。その会場の一角で行われたのが人気企画「団地 de キャンプ」です。コールマンジャパンの協力のもと本格的なテント用品が用意され、運営は無印良品キャンプ場(良品計画)の方々が担当しています。
参加者は13時に集合してオリエンテーションを受けたあと、早速、テント設営をスタート。それぞれのテントでは、お父さんが中心となり、子どもたちも楽しそうにお手伝い。次々とテントができ上がっていき、あっという間に団地の中にキャンプ場が生まれました。
テントにお邪魔してみると、子どもたちはテント生活に大はしゃぎ。キャンプに興味があって参加したというこのご家族。「テントは想像以上に快適。レジャーにも使え、被災時にも役に立つので一つ常備していてもよいかも」と思ったそうです。
キャンプファイヤーで、参加者に一体感!
夕方までフリータイムを過ごしたあと、夕食に向けて下準備。パスタをチャック付ポリ袋に入れ、ひたひたの水を入れておきます。このひと手間でパスタのゆで時間を大幅に(約3分の1程度)短縮でき、被災時の燃料が節約できるそう。食感がモチモチになるというメリットもあるそうで、ふだんでも使いたいテクニックですね。
17時からは、キャンプのお楽しみ、キャンプファイヤーがスタートたき火を囲み、さまざまなレクリエーションを通して、みんなで楽しく体を動かしていきます。その中で、「火を使えるのは人間だけ。火はこわいけど、明るくて暖かくて料理もできる!」と子どもたちにもわかりやすく、火の扱い方についてもレクチャーしていました。
キャンプファイヤーのあと、夕暮れとともにランタンに火がともされ、一気にアウトドア気分が盛り上がります。
被災時の食事は少量の水での調理がポイント!
キャンプの夜の食事はパスタとカレーライスとサラダ。一見、ふだんの食事と同じですが、作り方がちょっと違うんです! ここで教えてもらったのは、被災時を想定して、水をなるべく使わない調理法。お米を炊くにも、サラダ用の乾物を戻すにもビニール袋を使うと少量の水ですむのだそうです。
そのほか、紙で食器を作ったり、ラップで器をくるんだりと、食器を洗わなくてすむ工夫も教わりました。被災時には水がとっても貴重。水をなるべく使わずにできるノウハウを知っておくことが大切なんですね。
“もしも”の備えは「ローリングストック法」
被災時を想定した食事を作って食べる経験をしながら、“もしも”のときのために、無印良品が推奨する食料のストック方法についても学びました。これは、「ローリングストック法」と言われる、ふだんの食事でもレトルト食品や乾物などを食べて、食べたら補充してを繰り返し、常に家庭に新しいレトルト食品などを備蓄していくという方法です。家族1週間分の食料を災害用だけのために備蓄するのは大変ですから、現実的な提案ですね。
アウトドア気分を味わいながら、“もしも”のときの知恵も体得できるこのキャンプ。子どもたちにとっても貴重な経験になったのではないでしょうか?
DANCHI Caravan
UR賃貸住宅の豊かな屋外空間で様々なイベントを開催し、UR都市機構が提案する新たな暮らし方”O-LDKのある暮らし”の発信を目的としたプロジェクトです。
町田山崎(UR賃貸住宅)
東京都町田市山崎町2130?ほか
小田急線・JR横浜線の町田駅からバスで約15分。広大な敷地に起伏が多い地形で、まるで自然公園の中にいるよう。団地の中にクラインガルテン(貸し菜園)や水田を作ることにも積極的に取り組んでいます。
くらしのカレッジ編集部は、「くらし」に関するさまざまなヒントをお届けすることを目的に、インテリア、リノベーション、DIY、子育て、イベント情報など、生活を豊かにするアイデアや日常的に楽しめるコンテンツをご紹介しています。
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