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【押入れ編】出し入れしやすい押入れを実現!収納の達人ワザを伝授
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「押入れが片付かなくて…」と悩む人は多いはず。容量はたっぷりあるのに、空間を上手に活用できない。奥行きが深くて、モノの出し入れがしづらい。そんな押入れ収納を上手に使いこなすには、ちょっとしたコツがあります。収納&片付けの達人、All About「収納」ガイドのすはら ひろこさんにそのテクニックを指南していただきます。
片付け指南を受けるTさん一家:夫婦(30代)+長女(3歳)。都内のUR賃貸住宅に居住。押入れのモノの量はそれほど多くないが、スッキリ片付かないのが悩みとのこと。
「引き出せる」ようにするのが押入れ収納のセオリー
押入れの下段にワゴン式収納を活用し、お子さんの絵本やDVDを収納しているTさん宅。これはとてもよい方法だとすはらさん。
「もともと、押入れは布団収納のための場所です。布団をたたんでしまうのにちょうどいい奥行きなので、雑貨や服をしまうには、奥が深すぎるんですね。そこで、下段はワゴンなどの引き出し可能な収納を使い、奥のモノも簡単に取り出せるようにするのがオススメです」。
Tさん宅では、上段の上部スペースがぽっかりと空いて、ムダになっています。「押入れの幅(一間=約180cm)のつっぱり棚が市販されていますから、それを活用しましょう。棚が落ちてこないように、軽めのモノを載せるようにするといいですね」。
収納ボックスを活用して、ごちゃごちゃ感を一掃!
「100円ショップなどで手に入る収納グッズを利用して、スッキリ片付く押入れを実現できます」とすはらさん。お金をかけずにできる、収納の達人ワザをご紹介しましょう。
Tさん宅は子育て中のため、おもちゃの量もかなりのもの。押入れの下段にランダムに置かれている状態でした。
「おもちゃは、形も大きさもさまざまで、整然と片付けるのはちょっと大変。100円ショップで売っているおしゃれな段ボール箱や、プラスチックケースに入れてしまいましょう。お子さんと相談しながら、種類や大きさ別に分類してみてはいかがでしょうか」。ひな人形などの季節用品は年に一度しか出し入れしないので、箱に入れて奥に置いてもいいでしょう。
また、押入れの上段は布団が積み重なり、出し入れしづらい状態。「つっぱり棚を設置して、上部のデッドスペースを有効活用。軽めのタオルケットや肌掛け布団はここに収納することで、布団の出し入れが格段にラクになるはずです」。
「わが家は引っ越しが多いので、次の家で使えなくなるかも…と思い、新しい収納家具を購入するのに二の足を踏んでいました。段ボール箱なら簡単にたためますし、つっぱり棚も取り外しが簡単。引っ越しのときも負担になりませんね」とTさんご夫妻。
押入れ収納のテクニック、ここがポイント
つっぱり棚が落ちないようにするには、支える壁面がたわまないことが大事。壁の裏側には間柱(壁材を固定するための下地材)が入っており、この間柱があるところに棚をつっぱると、しっかり固定できます。
「壁を水平に移動しながら叩くと軽い音がしますが、あるところで重い音がして手ごたえを感じます。そこに間柱があるので、その部分にかかるようにつっぱり棚を固定しましょう」。
Tさん宅では布団を使っていますが、普段使いの布団には湿気がこもりがち。
「Tさん宅では、すのこを敷いてその上に布団をしまっていましたが、これはオススメ。空気が移動することで湿気がこもりにくくなります。押入れの左右や奥の壁面にもすのこを立てると、空気がより循環しやすくなります」。
押入れのように奥行きが深いスペースは、可動式の収納グッズなどを活用すると、出し入れがしやすくなることがわかりました。押入れのサイズは物件によっても異なるので、収納グッズがきちんと収まるよう寸法を測ってから購入しましょう。
All About「収納」ガイド/すはら ひろこさん
建築・インテリア・整理収納の資格と、豊富な経験に基づいた片付け術に定評がある。住宅の商品開発や収納用品のデザイン監修をはじめ、雑誌やテレビ、ラジオなどメディア出演多数。共働き主婦の目線から追求した収納法は、誰もが実践しやすくやる気が続くと好評。
くらしのカレッジ編集部は、「くらし」に関するさまざまなヒントをお届けすることを目的に、インテリア、リノベーション、DIY、子育て、イベント情報など、生活を豊かにするアイデアや日常的に楽しめるコンテンツをご紹介しています。
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